PowerPointでKJ法をやってみる

 昨年、久しぶりにKJ法のA型図解とかやってしまったのですが(時間が無茶苦茶かかった)、結局特別なソフトは使わないで、パワポで図を書くのが早いという結論に達しました。パワポKJ法、略して「PPKJ」。何回かやってるので、以下、手順をまとめておきます。*1

(1)新しいファイルを開き、スライドのレイアウトを「白紙」に指定します。色はお好みで(白推奨)。ウィンドウはできるだけ大きくします。PCのディスプレイももちろん大きい方がいい。

(2)ラベルを作る。「図形描画」で図形の中から好きな形を選びます。わたしは「角丸四角形」。(KJ法のラベルはこの形の線で囲まれているので。)これで適当な大きさの図形を描きます。ラベルの色や輪郭もお好みで。輪郭線は濃い色がいいですけど、ラベル自体は淡い色を推奨。
 わたしはラベルの色を黄色にして、透過度を50%ぐらいにしておきました。重ねた時に後ろが見えると便利なこともあるかと思って。ポストイットっぽい感じです。

(3)ラベルはコピーして、最初から複数枚作成しておきます。ラベルの大きさは、書き込みたい文字数との兼ね合いがあるので、慣れるまでは試行錯誤すると思いますが。気に入った大きさや形ができたら、テンプレートとして保存するのがよいかと。

(4)必要な枚数ラベルを作成したら、文字を書き込んでいきます。あとで例示の画像を貼りますけど、今回は適当なことを書いてますので、まったくラベルに書かれたことに意味はないです。

(5)適当にセーブしながら作業を進めます。当たり前ですが、ラベル(オブジェクト)は文字を書き込んだまま動かせます。一通りラベルを作成し終わったら、その状態でページを複製しておくのがいいと思います。以下の作業は、複製したスライドでおこないます。

(6)KJ法ではラベルのグループを作って、名前をつけていきます。ラベルをスライド上で動かしてまとまりを作ってみて、それを全部おおうように、「図形描画」で新しい図形を描きます。囲みを作る新しい図形は、「塗りつぶしなし」を指定します。

(7)グループ(「島」と読んだりもします)に名前のラベルを貼ります。ラベルの作り方は(2)と同じ。ただし、最初のラベルとは違うデザインがいいと思います。

(8)ある程度グループが確定してきたら、「オブジェクトのグループ化」をします。Ctrlキーを押しながら、グループ化したいラベルを左クリックしていき、メニューの「配置」→「オブジェクトのグループ化」の「グループ化」で指定完了。

(9)オブジェクトのグループ化をしたグループは、マウスでドラッグして、まとめて移動できます。グループが増えてごちゃごちゃしてきたら、適当にラベルを重ねて表示するようにします。手前に置いておきたいラベルは、「前面に配置する」で。

(10)必要に応じて矢印や文章なども書き込めます。全体にタイトルをつけたり、コメントを書き込んだりして完成。

 PCの画面が広くなり、一度に表示できる情報量が増えたのが、やりやすくなった一番の要因ですかね。「何でもExcelでやるな」とよく怒られますが、「なんでもパワポでやるな」と怒られそうです。(実は、チラシのレイアウトを考えたりするときにも使ってます。)
 いったん途中の作業状況を保存しておいて、別のスライドで続きをしたりできるので、何通りかの思考を試せますし、複数人で同じ素材を使って考えを練ることも可能、というあたりは、便利かなと。
 みんなでわいわいやる作業も可能ですね。以前授業の中で、プロジェクタ(というか、大画面プラズマテレビでしたが)で作業画面を映して、「これはこっちじゃない?」ということをやったこともある。
 なお、タッチパネルだと、移動も「手作業」でいけます。iPadKeynoteでも同じことができるかもしれません。

■テンプレート

 使ったテンプレート、置いときます。(若干改変してます。)

*1:LibreOfficeでもできます。