今日のゼミ

 今年度の本ゼミ(3・4年)では、「メディアとジェンダー」がテーマになっている。
 最初にいくつか入口的文献を読ませた後、学生になにがやりたいか決めさせたら、なんとなくテレビドラマ分析になってしまった。小説やコミックと違って動いているもので、かつ時間がきっちりある(45分なら45分)ので、飛ばし読みとかができなし、動いているからすぐ流れていってしまうので、記録とかが大変なぶん難しいのだが、学生たち(作業を担う主力たる3年生は5人)にとっては慣れ親しんだものなので、いいということなのだろう。
 ちなみに、アニメのストーリーをメモったりというのも、同様の難点を抱えている。録画は必須だが、ビデオだとデータがシーケンシャルに入っているので、前のものを再生しないと後ろの回が出せない。3倍で記録してあったりすると一苦労……か、無用な時間を取る。(つい見入ってしまったり。(笑))DVDだと頭出しやくりかえしはかなり楽になるかも知れない。
 今日のレポートは、「働く女性」を主人公とする一連のドラマを分析している3人のチーム。複数の作品を観て、前期のうちにやっていたストーリーの抽象化の作業を深めていくプロセスを提示してくれた。
 基本的には前期に提示された黄金パターン(いくつかあるのだが、たとえば、仲が悪かった二人が仕事を一緒にやることになって、対立したり決裂したりという危機を経験しながら、それを乗り越えていくことでお互いに愛情が芽生える、というようなもの)はそれほど修正しなくていいのでは、というのが今日のレポートのまとめ。
 だいぶデータの裏付けが出てきたので、このへんで報告書をまとめる作業に入った方がいいと思い、レポートのあとでその話。ほかにも二人、単独でそれぞれテーマをかかえている学生がいるのだが、そこと今日レポートをしたグループとの進行度合いのギャップが、困ったことにやや大きい。今後追いついてきてもらわないと、というところ。

 ……と、こう書くと、ずいぶんしまったゼミをやっているみたいですが、実はけっこうだらだらお茶飲みながらだべってたりします。「買い出し係」がいて、毎回飲み物とお菓子等を用意することになってます。以前は夜間主のゼミで社会人(要は勤め人でお給料もらってる)がいて、財力にものを言わせてけっこうな量のお菓子を食べてたりしました。(いちいち毎回持ってこんでいいのに。)その伝統が引き継がれています。お金はわたしが出してるんだけど。(後援会からの補助もあります。もちろんお菓子代でもらってるわけじゃないんですけど、ゼミごとに使い道は任されてます。)
 去年は毎回違うジャンクフードが用意されたりして、けっこう楽しかったです。今年は、まあふつう。
 今日はそれ以外に、大学が実施しているセクシュアル・ハラスメントについての学生アンケートをやってもらっていたので、少し時間を取りました。いいんだけど、「S棟までアンケート提出しにいくのがめんどい」ってぇのは何よ、きみら。