今日のこと

 今日はお昼に出勤。午前中は明日の講義の下準備で、家で論文読み。今回は1本読めば事足りる(2年前に大筋はおさえてあるので、忘れかけてるものだけ復習のために再読)ので、わりと余裕。
 午後のゼミは、4年生(以上)の卒論報告。今日は1名欠席したので、4本分だけ。援助交際をテーマにしたもの、ドメスティック・バイオレンス(DV)をテーマにしたもののほか、アニメで2本。
 援助交際はさすがにフィールドワークはできないので、既存の議論をまとめながら自分の見解を打ち出すというような形にならざるを得ない。DVの卒論は、もはや「DVとはなんぞや」という段階は過ぎているので、各地の取り組みについて総括すると共に、福島のDV問題研究会の活動を調査・報告する、という筋道になる。なんといっても学内に運動の中心人物(わたしではありません)がいるのが心強い、というか安心感のもとなのだが、これが吉と出るか凶と出るかは終わってみないとわからない。
 アニメ系2本は、現代日本のテレビアニメのあり方が、斎藤美奈子が『紅一点論』(ちくま文庫)で指摘したような「男の子の国」「女の子の国」の構造からすでに次の体制へシフトしているということを前提に、その崩壊のプロセスを具体的作品シリーズに即して語る、というものと、同じことを前提として、現在のおおまかな状況をセクシュアリティという観点から批判的に概観する、というようなもの。
 今年は全体的に進度が遅いのが気がかりで、これからのひと月あまりが思いやられる。
 これまでいちばん卒論が質・量ともに充実していたのは1998年度、次が2001年度といったところか。この2年はほんとうに多士済々だったのと、特に1998年度は1年生の時から「同じ年に大学に入った」という仲間意識でやってきたゼミ生だったので、こちら側の意気込みも違っていた。2001年度の学生も、2年生からの持ち上がり組もいたし、そのほかいろんな意味で個性あふれるメンバーだった。今でも何人かはつきあいがある。
 さえ、思いやられる件が追加でもう1つ、ゼミの直後に舞い込んだ。内容は伏せるが、この時期にあと1週間でなんて無理だ!な内容。とりあえず、各方面にメールを打って、頭を下げまくる。と同時に、学内方面に圧力もかける、無理を承知の両面作戦。(笑)
 夜は、二人で担当している教職科目(社会科教育法)の、自分が担当する回。今日は消費に関わる問題が模擬授業の内容。まだまだ硬い話しぶりだが、それぞれいろいろと工夫はしているようだ。