『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

 劇場公開時に観ていないので、DVDを観てのコメント。
 なんだかシリーズでいちばんの出来!という感じである。下から数えて。
 まず、話の展開が早すぎてめまぐるしい。じっくりとホグワーツやホグズミードの生活を描く、という感じがない。ホグワーツは前2作で十分描かれていると言えばそうなのだが、ホグズミードのほうは今回初出である。やはりあれだけの分量の原作を2時間ちょっとにおしこめるのは無理がある、ということなのだろう。
 しかしそうすると、次回作はさらに問題が多いことになる。なにしろ日本語訳で上下巻だ。クィディッチ・ワールドカップをどうするかとか、ラストの対決シーンをどれだけ描き込めるかとか、課題は多そうだ。いっそ2回に分けるとか。*1

*1:撮影は1回で済ませて、春・秋2回で公開する、とか。