この日のこと

 午後から国立でProject-Y*1の部会研究会に出席。中央大学の新原道信氏に「研究会の報告を書け」と命じられたので、休むわけにもいかず。
 集まったのはご本人と、すでに就職している4人、現院生4人。伊奈さんのブログ(id:inainaba:20050330)でも取り上げられているが、「出だしをどう書くか」みたいなところに議論が集中した。というか、すでに何回目かの研究会で、内容については議論されているところがあるからということもあるだろうが。
 われながらイイ書き出しだったのは、『社会学のよろこび』(八千代出版)に収録されている文章なのだが、もっともあれは「生もの」だったので、出版までに時間が経ってしまって結果的には「腐って」しまった。今回もかなり「季節もの」っぽい内容になりそうなので、注意しなければならないのだが。
 論文集のコンセプトは、「師のもとで学んだことや、学んだ者の原点が分かるように」というものらしい。わたしが書こうとしているものは、大学院を出てからの10年間(今年度がちょうど10年目)かかわってきたことについてなので、ややそこからはズレることになるが。まだあまり練れていないのがバレバレな報告だったのでかなーりハズい感じだったが、「電子ネットワークと社会運動」っていうのは、なんというか、現実のほうがまだまだこれからっていうものなので(なんたって、インターネットというものが一般に認知されるようになってせいぜい10年そこそこ、TTYのいわゆるパソコン通信でさえ15年かそこらなのだから)、そうそううまくいった例とかがころがっているわけではなく、まあ方向性を示す程度のことしかできないだろうと思っているということもある。
 まあ議論はそれなりに楽しかった。というか、教員組少ししゃべりすぎ。(笑)*2また、いろいろ伊奈さんは院生の皆さんに注文がおありのようだが、わたしとしてはあんなもんじゃないかなーと思う。どうしても当時の自分と比べてしまうからだろうけど。

*1:矢澤修次郎教授退職記念論文集出版事業。新原道信氏はイタ語で書いてきたが、イタ語はよくわからないので英語で記載。

*2:「こうするとコピペっぽくなくなる」ってそれは。(笑)