マリみて新刊『妹(スール)オーディション』
最初タイトル見て、「オーディションって、水着審査!?」とか思ってましたが。(違)
祐巳が「違和感」を違和感として語るあたりは、彼女らしくてよかったのですけどね。「個人的なことを公でするな」というところも、そのとおりですよね(これは由乃が言ったんだけど)。しかし、それでも公なかたちで何か、といろいろと考えた結果が……ねるとんかよ。orz
祥子がいう「合コン」はちょっと違いますか。あれは、女性の側は女性の側で、男は男で仲間集めてきますから。集まる形態が違う。でも、彼女の「ごめんなさいとかはないの?」には笑いました。それじゃまるっきりねるとんですよ。おいおいおい。
まあ今回の見所は、わたしにとってはいろいろと意外な展開があったことでしょう。まず、新聞部の二人がスール持ちじゃなかったこと。つーか、脳内ではとっくにこの二人で姉妹でしたよ。でも、結果的に「茶話会姉妹」になったからよいか。そしてもう一つは、わたくしごひいきの蔦子さんが笙子と再会できたこと。この二人もうまくいってほしいなあ。
前薔薇さまたちそろい踏みまであって、今回はストーリー上の一つの転換点なんでしょうか。可南子のほうもとりあえずカタついたみたいだし。やっぱ祐巳の妹はドリルでしょうかねえ……。
そのほかでは、166〜167ページあたりの、乃梨子の細やかな気遣いがよいな、と思いました。
彼女の言うような意味では、この茶話会は失敗だったのかもしれません。やはり最低平場でないと、こういう会はうまくいかないでしょう。そこにつぼみたちが参加してしまうのは、やはり彼女たちはなんといっても人気があるわけですから、今回問題になったようなことでも、ほかの2年生との関係でも、公平性に欠けるわけですよねー。
次回からは、あくまでも薔薇さまやつぼみたちは、主催者としてのみかかわってほしいものです。