やっと読めたヴァルデマール

 昨日深夜に読了。

 表紙イラストは末弥純。上巻がナイアラ(猫娘)+グリフォン、下巻が新キャラの〈炎の歌〉。
 ヴァルデマールの王女エルスペスが魔法修業の旅に出た第2部。ラッキーらしくセクシュアリティを物語の重要な基軸にすえているのはこれまでと同じ。シリーズ屈指の美形〈炎の歌〉のかかえている「秘密」には、虚をつかれたという感じ。
 エルスペスやナイアラの成長と恋愛、悩みを抱えているエルスペスの親友のスキッフと〈冬の月〉との友情など、複雑な人間関係が織りなされていくところが、読みどころの一つだろうか。