気にとめた本

大日本帝国の精神的支柱となった「国民道徳」――本書は,新たな国家建設に乗り出した明治日本が「国民道徳」を構築した過程とその思想体系,またそこに隠されたジェンダーのからくりを,従来語られることのなかった福沢―井上―和辻という系譜を通じて,更に戦後の思想枠組を築いた丸山真男を視野に入れ,大胆に解き明かす.