読書中:『少女マンガジェンダー表象論』
タグに[comic]とありますが、この本はマンガではありません。
少女マンガジェンダー表象論―“男装の少女”の造形とアイデンティティ
- 作者: 押山美知子
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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今田さんの本もそうだったが、これも博論がもと。さすが文学研究者というべきか、『リボンの騎士』の雑誌掲載版をていねいに追って、単行本や全集版との異同を調べている。筆者は東京女子大出身。(大久保喬樹ゼミらしい。)
「『男装の麗人』論」*1でわたしも、『なかよし』版でのサファイアとフリーベとの結婚式で、サファイアが「わたし実は女の子なの、見て」と胸をはだけるシーンが、性を持った身体を意識させるという点で、『リボンの騎士』のそのほかの部分とはきわめて異質な描写だという点を指摘したが、ここは全集版で書き改められた部分だったのね。