いただきもの

 訳者の小川眞里子さんからいただきました。わたしのようなものにまでありがとうございます。

植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー

植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー

 タイトルだけだとどんな内容かよくわからない本なのですが、植民地(カリブ海)の調査の過程で、中絶薬として用いられていた植物が本国に報告されなかったという例を取り上げ、近代科学形成のプロセスに働いていた「政治学」をときあかそうという試みであるようです。(まだぱらぱらしただけ。)

目次

  • 『植物と帝国』関連地図
    • 「あらゆる経済の基礎なり」
    • 本書について
  • 第1章 出航
    • 旅する植物学者――ハンス・スローン
    • マリア・シビラ・メリアン
    • 植物探査の海賊たち
    • 旅する植物学の助手たち――ジャンヌ・バレの世界周航
    • クレオール博物学者と長期滞在者
    • アマゾン族を探して――アレクサンダー・フォン・フンボルト
  • 第2章 植物探査
    • 西インド諸島における薬探査
    • 国際的な知識のブローカー――種痘の導入とモンタギュー夫人
  • 第3章 エキゾチックな中絶薬
  • 第4章 ヨーロッパにおけるオウコチョウの運命
    • 動物実験〔治験〕
    • 薬の性差テスト
    • 人種の複雑さ
    • さまざまな中絶薬
  • 第5章 命名に発揮された帝国主義
    • 自然界の命名と帝国――カール・リンネ
    • 名づけることの困難
    • もう一つの名づけ行為――ビュフォンとアダンソン
  • 結論 アグノトロジー