テキの進入をまた許した

 前回はジミに地表をゆっくりと侵攻してくる部隊だったが、今回は空中戦を挑んでくる相手。巡航速度はそれほどでもないが、小回りがきき、夜間にも――というか夜間にこそ、攻撃をしかけてくる。
 蚊、である。
 原稿を書いている最中だというのに、プ〜〜ンプ〜〜ンと耳元を飛び回る(というか、耳元に来ると音が聞こえる)。うっとおしいったらない。
 化学兵器(殺虫剤)を使うのは国際協定違反(なんだそれ)なので、あくまでも在来兵器での反撃を試みた。そう。
 手づかみ、である。
 過去数え切れないほどのテキ機を撃退してきた、自慢の武器だ。ソナーでかすかな飛行音をキャッチ、そして光学的にテキを探知……発見!
 2回目の攻撃で見事撃墜。ふ。
 ちなみに、地下に潜ってゲリラ戦をしかけてくる、あの宿敵(匿名希望)、「ゲリラ一名を発見したら、三十名いると思え」という、カサコソはいまわるアレ(あくまでも匿名希望)は、この家にはいないようなのが救い。冬寒いからな。