Rozen Maiden

Rozen Maiden 1 (バーズコミックス)

Rozen Maiden 1 (バーズコミックス)

 全巻読了済み。しかし、評価難しいな、これ。
 初回読みはどうしてもストーリーを消費する方向なので、8巻の終わりかたは、やはりどうしてもポイント低くなるが、タカビー・ロリ・ツンデレ・ボーイッシュなど、ひととおりの類型はそろっているので、「萌え」る人たちが多いのは理解できる。
 それと同時に、「ひきこもり」である櫻田ジュンの「成長」といえるものも、ストーリーの骨格をなしてはいる。だがそれは、決して肯定的にのみにはとらえられていないし、真紅がローゼンメイデン間の「戦い」のルール(?)に対してとる態度や、フレキシブルに変わるドールと人間との関係など、通りいっぺんの「対決→成長」ものではないようすが興味深い。