今年の三冊・ジェンダー関係

 ということで、毎年恒例「今年読んだ3冊」シリーズです。

  • 1. 今田本

「少女」の社会史 (双書ジェンダー分析)

「少女」の社会史 (双書ジェンダー分析)

 歴史学の人からはいろいろ文句も多い(筋が粗い、とでもいうのでしょうか)かもしれないけど、「少女」という言葉に付与されたさまざなイメージを掘り起こしてくれたということで、貴重な一冊。

  • 2. シービンガー

植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー

植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー

 科学史の大著。医師やそのほかの「近代科学」の担い手たちが、「科学の進歩のため」に何をしてきたのかがよくわかります。

  • 3. アジカ本

アジアの家族とジェンダー (双書ジェンダー分析)

アジアの家族とジェンダー (双書ジェンダー分析)

 アジアの家族、略して「アジカ」。ゼミでお世話になりました。もっとも、誤記・誤字の多さも抜群。最近こういう本が目につくのが気になるところ。

  • 番外

軍需産業と女性労働―第二次世界大戦下の日米比較

軍需産業と女性労働―第二次世界大戦下の日米比較

 今年読んだ本には違いないけど、少し前の出版なので「番外」で。大部ですが、読みやすくわかりやすい本です。