連休明け

 今日は夜間に大学院の授業。梅宮博さんや庄司吉之助大先生の書いた『川俣町史』(工業の部分)の検討。絶対これ誤記、というか誤解に基づく記述だよな、とか、機械の説明するなら上流から下流の工程の流れの中で説明しろよ、とか文句つけながら読む。
 羽二重の、おそらく重さ=厚さを示す数字であると思われる「21/2」「3」のような数字の単位(匁だと思われる)を、庄司大先生は「インチ」と本文中で書いているのだが、「3インチの織物」ってなんやねん、てこと。
 ちなみに、3匁未満の羽二重だと、向こう側が透けて見えます(だからチャドルにしたりする)。経糸が1本の軽い羽二重を特に「片羽二重」(というか、経糸が2本だから「羽二重」なんだから、羽二重といわないんじゃないかと思いますが)というそうです。川俣絹織物はこういうのが得意。

■追記

 なお、「川俣(というか正確には福島県)の絹織物生産量が最大になったのは何年?」という「クイズ」、院生の方々は「1955年」とか「1965年」とかいろいろ考えてくださいましたが、正解は資料によれば1988年、つまりバブル期。出荷額では翌年のもよう。もっとも出荷額は物価にも左右されますが。