読了

天山の巫女ソニン  2  海の孔雀

天山の巫女ソニン 2 海の孔雀

天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星

天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星

 なぜか三巻が二冊届きました。(泣)

ミロクの巡礼 グイン・サーガ124 (ハヤカワ文庫JA)

ミロクの巡礼 グイン・サーガ124 (ハヤカワ文庫JA)

 そういえば、昔「ミロクの決死圏」という映画がありましたね。(違)

 野村美月の短編2つがすごい。特に1本目。オチがよい。(遠子先輩の召喚獣はともかく。)
 それはそうと、心葉ってなんとなくネイトとかぶってたんですが(イラストのせい)、やっぱりそうきましたか。

■追加

天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺

天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)

 なんというか、経済史ファンタジー。為替制度が登場してはいるが、まだ貨幣が完全にそれ自身の価値を失っていない時期――というあたり。
 よくテーブルトークRPGで、「報酬は1万ガメル」(註:銀貨10000枚)とかいってしまうことがあるが、実はこれほどの額になるとかなりの重量である(コンピュータゲームで剣10本とか抱えて歩くキャラクターも同じ)。本当は金貨や宝石、あるいは兌換紙幣などで支払われるべきだろうが、そのあたりはセッション中やリプレイではスルーされていることが多い。あまりゲームの本質に関わらないからだろう。*1
 だがこの物語では、徹底的にそのあたりにこだわっている。なにせ、ストーリー上メインになる事件が、「貨幣の価値切り下げ/切り上げ」をめぐって起こるのである。
 中世ヨーロッパの雰囲気も含め、世界観も練れている。もっとも、誤字とか誤記とかが、若干目につくことも事実。ふりがな間違うなよー。

*1:D&Dやその他いくつかのゲームでは重量の概念があることもあります。でも、高額の報酬に“重さ”がともなうことは同じ。