なにやら体調がよろしくない。

 どのぐらいよくないかというと、ラノベ読みながら、途中で寝てしまうぐらいに。

よくわかる現代魔法 6 Firefox! (スーパーダッシュ文庫)

よくわかる現代魔法 6 Firefox! (スーパーダッシュ文庫)

 ということでまだ読み切ってないのですが、寝ている間に、「基礎からの古典魔法」の夢を見てしまいました。こんな内容。(本シリーズおよび本作を読んでない人には、あまり基礎的でないかも。*1

 プーとの距離はふたマス。ちょうど相手からの攻撃を受ける距離だ。
 「そのままよ」
 美鎖がこよみの背後からささやく。
 「今、触媒を用意してるからね」
 「触媒って何ですか?」
 「あいつの呪いを解除する儀式に使うの」
 美鎖がなにやらぷらんぷらんと、手に持ったものをゆすっている。すりばちだ。
 「すりばち……ですか?」
 「そ。儀式用のね。あなただと、触媒はきなこかなあ」
 「……きなこ?」
 「誰が対象かで触媒も変わるのです。わたくしでしたら白ザラメ」
 弓子が、やはりこよみの視界外から、いらだったような声で答えた。どうやら古典魔法をかけるのに、自分が関与できないのがおもしろくないらしい。
 「あたしだったら黒ゴマよねえ」
 美鎖がなにかする音が聞こえてきた。儀式とやらが始まったらしい。
 「だいじょうぶなんでしょうか?」
 「100%とはいかないけどね。理論的には完璧だけど、実践ははじめてだし」
 なんだかとっても不安になる答えだが、こよみとしては目の前のデーモンから視線をそらすこともできず、逃げることもできない以上、どうしようもない。
 「……な、なるべく早くお願いします」
 「うん」
 そして美鎖の唱える呪文が完成した。
 ふっ、という音がした。気がつくと、炎のキツネがこよみの腕の中にいた。すやすやとクロワッサンのかたちで眠っている。
 「成功ですわね」
 弓子の声も少しふるえていた。「よかったですわ。こよみが消滅しなくて」
 こよみはぎょっとして、プーを取り落としそうになった。消滅?
 「なんだよ、そんなにあぶないことしてたのかよ!」
 聡史郎が姉にくってかかる。すごい形相だ。
 「だってこよみが先に射程に入っちゃったんだもの。しょうがないじゃない。替われるものなら替わってたわ。あたしも横からふたマスのところに立って、きなこと黒ゴマと一緒に使って……」
 それまで静かに一部始終を見守っていた嘉穂がぼそっとつぶやいた。
 「まぜるな危険」

 多少起きてから作りましたが、だいたいの内容はこんな感じ。
 ところで、本作の副題は「Firefox!」。次はぜひ「Thunderbird?」で。

■読了

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*1:ちなみに、本シリーズでいうところの「古典魔法」とはいささか異なるものですが、それはそれ、夢の中でのことですので。