いろいろ走る

 まったり起きて、バゲットとカフェオレの朝食。朝寝・朝酒はしないが、朝湯をしてから非常勤先へ。
 ひと講義すませてから、タクシーを走らせて本務校へ戻る。急いで昼食を取って、講義棟の教室をチェック(来週から使う部屋の下見)、教務→総務と事務処理で走り回り、研究室で2件メールを送信したら、3限の開始時間になってしまって、あわてて下の階へ走……りかけたところで、2年生に呼び止められたり。
 さて3限は教養演習。まだ1年生は「演習での報告」に慣れてないので、最初は「レジュメの作り方」から。出てきたレジュメを見て、これはー、と思ったので、二人に報告をさせてみる。できない。やっぱり。というか、正確にいうと、レジュメが報告の役に立たなくて、四苦八苦。テキストに書いてあることの「要約」にはなっているのだけどね。「次回は、『これを使ってどう報告するか』を考えて作ってみてね」と言って締める。
 3限が終わったところで、急いで階段を上がる。今日から、今年大学院(□橋とか)を受ける学生の受験指導をするので、合同研究室を借りていたのだが、部屋の鍵を開けないと向こうが入れない。ということで、階段を駆け上がる。学生はまだ来てなかったが、かわりに部屋の外で院生2人に呼び止められて、あれこれ訊かれる。
 答えているうちに受験生が来たので、院生さんとの話を切り上げ、とりあえず部屋の鍵だけ開けて、「ちと待って」と自分の部屋に英語のテキストと辞書を取りに戻る。そこでまた走る。
 まああまりF大生の英語力には以前から期待していない。今回もそんなに期待していなかった。そして、それ正解。(を まあまだ4月だからな。一昨年も苦労した人いたしなー。
 帰り際、駅へ急ぐ同僚が前を小走りで行くのを見て、こっちもつられてまた走る。「あの、電車、間に合わなそうですか?」と追いついて尋ねたら、「あ、そういうわけじゃないんですけど、なんとなく走ってみました」と返されてしまった。なにそれ。(まあたしかにMぐみさんとか、よく走ってる。彼女の場合は全力疾走だけど。)
 電車の中では、同僚の中2のお子さんの話とかいろいろ。最近撮った写真を見せてもらったら、驚くほど小学生の時と変わってない(ときどき大学に来ていたので知ってる)。「なんだか最近、ラノベとかにどっぷりはまっていて、わたしも一緒に読んでたりして」「何読んでるですか」「最初は『キノ』とかだったんですけど、それはもう卒業して、今はわりとかわいい女の子が出てくる話……『とらドラ』とか」「ああ、アニメにもなりましたねー」「アニメは見ないそうです」「見識がありますね」「あとはゼミの学生おすすめの乙一とか読んで、『すごい』って言ってました」。ということなので、わたし的にイチオシの『文学少女』(by 野村美月)をオススメしておく。同僚も『このラノベがすごい!』で題名を見たと言っていた。
 ……しかし、隣にいた他学部の先生は、どんな思いでこの会話を聞いていたことか。気の毒に。