今年の3冊・ファンタジー編

獣の奏者 (3)探求編

獣の奏者 (3)探求編

獣の奏者 (4)完結編

獣の奏者 (4)完結編

 最初からすでに「冊」で数えられなくなっていますが、筆頭にあげたいのはこの2冊。一度完結した物語をふたたび書き起こすことは、作者にとって負担が大きいのではと思うのですが、見事に前作を引き継ぎ、超えてみせた力量に感服。上橋さんならではのアクションシーンも健在。

ラウィーニア

ラウィーニア

 大御所の新作。いわゆる「再話」ものだが、想像力の持つ可能性を感じさせてくれる。

翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈上〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈上〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈下〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈下〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

 今年読んだのは無印も含めてですが、今年出版されたのは第2部なので、こちらの2冊を。だんだんと世界が広がっていくなかで、複雑な過去の因縁が解き明かされていく様子が、パズルのよう。