慣れても純情

 背中から脇腹にかけて、強いはりを感じて目覚めた朝。いや、はってるというか、これは「痛い」というの?
 とか悩んでたら、あっという間に、右の背中と脇腹(盲腸よりもやや中央寄り)と十二指腸の下あたりに激痛が。
 中耳炎やヘルニアや頭痛で、痛みにのたうち回ることには慣れているけど、慣れているからといって、痛みが平気になるわけではありません。痛いもんは痛い!
 どうにも我慢ができなくて、「このまま死ぬのか」とか思ったんですけど、「ええい、どうせ死ぬなら、医者に診てもらってからっ!」(←意味不明)と意を決し、歩いて5分ほどの内科医院に行くことに。つーか、よく歩けたもんだ。途中でお散歩中のおばあちゃんに「どうしたね?」とか気づかわれながら、這うようにして前進。
 受付でも、「どうなさいました?」と訊かれ、「はあ腹痛で……」と崩れ落ちるワタクシ。うわ、学生には見せられない。(何故)
 「あら大丈夫ですか!?」
 「……あまり大丈夫じゃありません」(当たり前だろ!?)
と、待合室の視線を一極集中させてしまいました。
 そのまま順番を無視して診察室に連れ込まれました。お医者さんは一目見て、「ああ、欠席だね。」
 ……。
 ……。
 ……え?
 すいません、「結石」です。(註:念のため申しますが、上は誤変換で、わたしはその場で耳で聞いてすぐわかりましたよ?)
 看護師さんには「(痛みは)横綱級ですよ。」と言われました。難産の時の陣痛に匹敵するとか。あとでネットで調べたら、鼻毛1万本だか10万本だか分の痛みなんだそうです。(鼻毛を何本抜いたか、で痛みの度合いを示すらしい。しかし1万本抜いたのかよ?!)
 もっともこの日は診断の決め手がなく、決定は翌日に持ち越しに。とりあえず、痛いんなら痛み止め、ということで、おしりに注射をされ、それでも効かなかったので座薬まで入れられ、やっと痛みがおさまったのが午後1時半過ぎ。長い道のりでございました。
 あとでわかったのですが、注射されたのは麻薬っぽい成分のかなり強い痛み止めだったみたいで、そのあと一日中、ぽわわんとしておりました。仕事にはもちろんなりません。
 ちなみにタイトルに特に意味はありません。