再読中

母性という神話 (ちくま学芸文庫)

母性という神話 (ちくま学芸文庫)

 ゼミで一部扱うことになって、第1部と第2部を読み返し中。
 よく考えたら、これまでは1981年に出たサンリオ版で読んでいたので、文庫版には収録されている「新版への序文」は読んでいなかったかもしれない。
 もちろんかなり古く、批判もある研究だし、独特のレトリック(とはいえ、フランス系の人文書ではけっこう目にすることも多いかも)で書かれていて、言いたいことがつかみにくいところもある。それでも、収められている歴史的事実(文学作品等の記述も含む)は、「母性愛」の神話性をあばくのには十分なものであるだろう。