快楽の効用 嗜好品をめぐるあれこれ (ちくま新書)

快楽の効用 嗜好品をめぐるあれこれ (ちくま新書)

 なんだか読んでると、たばこが吸いたくなり、お酒が飲みたくなり、甘いものが食べたくなる本。(マクドナルドに行きたくなるということはなかったけど。)
 食べることは生きていく上で必要なことであるが、実際人間は「必要分」を食べたり飲んだりしているわけではない。それは常に/すでに余剰である。その余剰に関わる国家、民族、ジェンダー等の権力関係を見通しながら、歴史を縦横無尽に語ったのが本書。すべてを網羅したわけではないが、楽しく読める。

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