ファンタジー・今年の3冊

 今年はなんだか、「続編」ものが多い。

闇の妖精王 (創元推理文庫)

闇の妖精王 (創元推理文庫)

 現代女性の感覚に、妖精たちがふりまわされるお話の第2作。典型的なロー・ファンタジーのつくりであるにもかかわらず、現実社会に貫入する「空想的なもの」が変容するという、興味深いストーリーになっています。1作目も今年になって読んだのですが、ここでは2010年刊のこちらをあげておきます。

黄金の狩人1 (道化の使命) (創元推理文庫)

黄金の狩人1 (道化の使命) (創元推理文庫)

 えーと、3冊で1冊に数えます。原著は1冊なんだし。大シリーズの続編。あれだけ壮大なシリーズのあとなので、どうしても小粒に感じてしまうのはしょうがない。

 まだお話が一段落してないけど、入れさせてください。

■番外

夢見る水の王国 上 (カドカワ銀のさじシリーズ)

夢見る水の王国 上 (カドカワ銀のさじシリーズ)

夢見る水の王国 下 (カドカワ銀のさじシリーズ)

夢見る水の王国 下 (カドカワ銀のさじシリーズ)

 去年の本なんだけど、今年になって読んだ。これが一番の出来だったような気がする。
 きらきらしながらぐるぐるまわって、もとのところにぴったりおさまる、すてきなお話。