読了

家族、積みすぎた方舟―ポスト平等主義のフェミニズム法理論

家族、積みすぎた方舟―ポスト平等主義のフェミニズム法理論

 読了。議論自体は比較的シンプル。ただ、「母子」を(象徴的な意味でということであっても)その中心に置くのはどうだろうか。「ケアの与え手/受け手」ではだめ、ということなのだが、「男性もケアの与え手になれる」というような「ジェンダー平等」的な批判ではなく、現在のケアをめぐるジェンダー不均整な関係をそのまま追認するようなことにならないか、というような懸念があるからなのだが。