読了

タワー・ドールズ (朝日ノベルズ)

タワー・ドールズ (朝日ノベルズ)

 『紫の沙漠』『詩人の夢』(松村栄子)や『闇の守り』(ひかわ玲子)と同じく、無性者/両性具有者の物語。人を愛したとき、神子(みこ)は「性」を選ぶ。
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■メモ

 この作品は、明らかにヘテロセクシュアルが前提。松村の2冊は選択を逃した人物の話なので、社会全体ではヘテロ中心だけど、焦点は「男/女」の枠におさまらない。ひかわ作品の場合は、性の選択はセクシュアルな関係とはややずれたところでなされている(広い意味での性別役割とはかかわる)。