福島県立医科大学セクシュアル・ハラスメント対策講演

(※SHOC=Sexual Harassment on Campus)
 さて、今日の5時半から6時半まで、となりの県立医科大学でセクシュアル・ハラスメント(以下S・H)防止にかかわる話をしてまいりました。専門医制度が導入され、6年間の基礎課程を終了後、さらに研修を6〜8年要するようになり、長い期間場合によっては同じ教員について学ばなければならないという条件の下で、どうやってS・Hの危険を減じるか、という課題に医科大学は直面しているとうかがいました。
 まあわたしは医大の内部事情にも疎いし、看護師や他の医療スタッフが介在する医療現場に詳しいわけではないので、一般的な話をしただけですが。(最初ちょっと旭川医大事件の話とかしましたが。)
 もっともわたしは「専門家」として大学のS・Hにかかわっているわけではなく、あくまでも一構成員としてこの問題を考えてきたにすぎないので、それほど突っ込んだ議論はもともとできかねます。むしろ、自分はこう考えてきたという道筋を示せるだけです。
 だいたい、教員で、いちおう男性のふりをしていて、だいぶ年齢も上がってきて(泣)、しかもゼミや授業で性暴力やポルノグラフィ、売買春などのセクシュアルな問題を扱うこともあり得る、とどめに「たかはしさんだし」(by Naoto.H)というおまけつき(なんだそれは)、「一番セクハラに近いヤツ」と思われてるだろうと思います。ええ否定はしません。(笑)
 実際今日とか、アメリカのラディカル派のセクシュアリティ論紹介する中で、膣オーガズムがどうのとかクリトリスがなんだとか口にしているわけで、皆さんところでどう聴いてましたか。
 でもだからこそ、やってはいけないことのスレスレでふみとどまったり、やっちゃったらあやまったり、二度くりかえさなかったり、そういうことができるようにしておくのが大事かなと思います*1。まあ自分のためにやっているのですよ、こういうことも。
 ……ということで、医大の方には物足りないものだったかも知れません。でも本来、こういうものは現場でさまざまな問題に直面している当事者が、Groundedな「理論」(=考え方の基本)を作り上げていくべきものだと思いますので、どうぞよろしく。

*1:いや、最近これヤバかったなと思うことも実際あるし。