安田尚、『ブルデュー社会学を読む』
少し前に借りものに目を通す機会があったのだが、先日研究室を整理するまねごとをしてたら、どうやら出版直後に入手したらしきレシートと共に現物を発見。ということで、最初の方にもう一度目を通してみる。「読書」とは言えない程度。
ブルデュー社会学を読む―社会的行為のリアリティーと主体性の復権
- 作者: 安田尚
- 出版社/メーカー: 青木書店
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: 単行本
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〈目次〉はじめに
第1章 社会科学の認識論
1 社会学における疑似問題
2 認識論上の前提条件
3 社会科学における認識論的切断
4 社会科学における対象構成と事実の確認第2章 ブルデュー社会学の方法と基礎概念
1 ブルデュー社会学の方法
2 社会科学の認識論
3 ハビトゥス概念
まとめ第3章 ブルデュー社会学における構造と主体
1 実践を語るとは
2 ギデンズにおける構造と主体
3 ブルデューにおける構造と主体
4 ブルデューにおける「再生産」のメタファー第4章 ブルデュー社会学における実践の論理
1 関係・過程と時間・身体の視点
2 「実践の論理」と学的知
3 「実践の論理」における時間
4 「一覧図式(学的知)」と「身体図式(ハビトゥス)」
5 「実践の論理」における身体第5章 ブルデューにおける支配の論理
1 支配の様式
2 支配の様式と実践のエコノミー
3 物的支配と象徴的支配
4 支配の制度化第6章 ブルデュー社会学における階級論
1 階級論の困難性
2 階級的属性と地位、状況、時間
3 階級的属性と象徴的関係
まとめ第7章 ブルデュー社会学とマルクス理論
1 ブルデューの学問的系譜
2 西欧マルクス主義の潮流とブルデュー
3 ブルデューとマルクス理論
4 たたかうブルデューおわりに
江原由美子さんのブルデューとギデンズの比較対照(『ジェンダー秩序』)に、少し違和感を覚えたりもしていたので、著者の「構造による支配のメカニズムを可能なかぎり解明し、これを前提に主体性の回復をはかろうとするもの」(「はじめに」、p.6、原文傍点アリ)というブルデューの立場の位置づけは、まあ納得がいく。
……わけだが、そういえば、第1章などで取り上げられている『社会学者のメチエ』って読んでないし、持ってないな。(爆)