訃報を聞く

 かつてゼミにいた元留学生から、同じ国から来ていた別の留学生が交通事故で亡くなったというメールをもらった。まだ26歳。もちろんこれでもうこの世を去っていいという歳はあるとはいえないのだけど、2年ほど前に帰国してこれからという矢先であった。
 亡くなった留学生が在籍していた当時、わたしが留学生委員をしていたり、彼女のゼミの教員がほかの大学へ移る時にわたしのゼミに移ってくるかどうかという話があったりと、何かと接する機会があった。小柄で眼鏡をかけていて、いつもチャドルをきちんとまとった、敬虔なイスラム教徒だった。教員たちの評価も高かったはず。(というか、その国から国費できていた留学生は、もともとがみんな優秀だったのだが。)
 遠くからで申し訳ないけれど、彼女が4年間を過ごした福島の地から冥福を祈りたい。