自民党性教育バッシング批判
オンラインマガジン「セクシュアル・サイエンス」(2005年6月号)の記事。
●WHOが10代のピル服用を禁止?
設問「ピル(WHOで10代の服用は禁止)の服用をすすめるような教育」の注釈は「(3年前,全国の中学3年生にピルを薦める小冊子130万部が印刷されました)」。
WHOが10代のピル服用を禁止したとは!?
寡聞にして知りませんねー。月経が始まっていない若い女性に処方するのはよくない(というか必要ない?)とされているようですが。
北村邦夫さん*1の指摘もあります。
ちなみに、上の引用で触れられている「小冊子」とは、かの『ラブ&ボディBOOK』(発行・財団法人母子衛生研究会)のこととか。関連する記述は次の通り。
これは女の子の飲む錠剤。男の子にたよらず、自分で避妊できるのがいちばんのメリットだね。(中略)。きちんと飲めば避妊効果バツグン。10代でも使えるよ。ただし性感染症の予防のために、コンドームはやっぱり必要なんだ。(23ページ)
オンラインマガジンの書くとおり、ここの記述はピルについての「説明」であろう。
もう1件。
設問「中絶の勧めともいえるような表現や性の自己決定権を教える」の注釈は「(3年前,“日本では中絶が許されている”という記述の小冊子が全国の中学3年用に130万部印刷されていました)」。
これも「ラブ&ボディBOOK」を指す。その記述は次のとおり。
「『いまは産めない』というとき,日本では中絶することが許されている。子宮の中の胎児を器具で外に出すんだ。でも,この方法ができるのは妊娠12週まで……(略)。でも妊娠22週をすぎると法律で中絶は禁止。産むしかなくなっちゃう。……(略)『望まない妊娠』は,とにかく避けないといけないんだね」。
この部分、「いいたいこと」は「望まない妊娠はしないように(=避妊をしっかり)」ということにほかならない。「中絶の勧めともいえるような」とアンケートでは書かれているようだが、「いっている」のはいったい誰なのか。この部分が入試で現代国語の問題として出題されたら、自民党の中の人はきっと不g(ry
*1:ピル使用積極派、といっていいでしょう。