SL-C1000購入

 買ってしまった……。
 SDメモリカード(512MB)、LANカード(Planex CF-10T)、USBホストケーブルも合わせて購入。
 3.7インチのディスプレイにVGAで表示するので文字は小さいのですが、さすがは液晶のシャープで、くっきり見やすい画面です。

■とりあえずNANDバックアップ+カーネルインストール

 まずSDカードにNANDバックアップ。*1
 参考にしたページ:

 バックアップファイルはPCにコピーしておきます。
 続いて、スペシャル・カーネルをインストール。ここは自己責任です。

 カーネルイメージはこちらからダウンロードさせていただきました。今回インストールしたのはv18。(最新バージョンはv18a)
 インストールのスクリプトは、シャープ公式のものが使えます。

 このカーネルを導入すると、クロックアップや省電力が可能になる、らしい……。お目当ては、実は「電池残量が細かく表示される」という機能でしたが。あまりクロックアップしてもわたしの場合いいことはなさげ。

■ネットワーク接続とその他の設定

 CFスロットにLANカードを差してみると、自動で認識されました。IPアドレスなどのごく簡単な設定で使えるようになります。ためしに標準のメールソフトで、@niftyとYahooのメールを読みに行ってみましたが、問題なし。ただ、メーラはSSLに対応していないので、そのままではGmailは読みにいけません。
 そのほかQswapをインストールして、Linuxスワップ領域をSDカード上に作れるようにしておきます。

 画面長押しでプロパティを開き、ルートで実行するようにしておかないと、うまく動作しません。なお、SWAPをONにしたままうっかりSDカードを抜くとハングします。(1回やった。)

■アプリケーションインストール

 ここまでが環境の整備。いよいよあらかじめDLしておいたアプリケーション群をインストール。次のようなもの。

  • Qualendar:標準アプリに置き換えて使うスケジューラ。
  • Tree!ExplorerQT:ファイラ。
  • zTen:辞書検索ソフト。
  • zEditor:エディタ。
  • EBt:メモ書きソフト。
  • Opera7.3:いわずと知れたWebブラウザ
  • qpe:ターミナル。
  • FDclone:MS-DOS時代にお世話になったファイラFDのクローン。(ちなみにWinFDも愛用中。)
  • ne:ターミナル上で動作するVZライクなエディタ。(つかわなそうだけど、いちおう。)

 あとpawfontも。(16ドットのポップ体フォント。)
 リナザウのシンクロナイザは、Clieで使っているPalm Desktopとのデータのシンクロも可能なので、データの移行は何の苦労もなくスムーズに終わります。辞書検索ソフトに続いて、PCで使っている「リーダーズ英和辞典」と「広辞苑」の辞書データをSDカードにコピー。これでPC環境と同等の辞書引きが可能になりました。(……と書いてあとで気づいたのですが、仏和辞書がまだだった。)
 ターミナルから/etcをいじって、telnetdと別途導入したftpdが使えるようにしておきます。このあたりはいつもサーバをいじっているので手慣れたもの。この作業をするエディタはもちろんviです。(笑)*2
 さらにSSHをインストールしておきます。これで、研究室のサーバにログインしての簡単なメンテが可能に。ファイル転送もできればいいのですが、まあしょうがないですね。*3
 Qualendarはまだ操作に不慣れなのですが、画面は見やすいですね。ただ、文字の大きさは工夫しておく必要がありそう。

Clieでしてたこと・リナザウで現在できること

 まとめてみます。

CLIEでしてたこと

  • スケジュール管理
  • 画像表示
  • 英和辞書引き(英辞郎
  • メモ書き
  • MP3プレーヤ
  • Word・Excelファイル読み書き

リナザウで今できること

  • スケジュール管理
  • 画像表示
  • 辞書引き(リーダーズ広辞苑
  • メモ書き
  • MP3プレーヤ
  • Word・Excelファイル読み書き
  • 研究室のサーバへのログイン(LAN経由、SSH
  • メール読み書き(LAN経由、Gmailは×)
  • Webブラウジング(LAN経由、ただしJava不可)

 つまり、とりあえずClieでできてたことはリナザウでできるようになっており、さらに文字入力やデータ受け渡し関係が改善(Palm OSは独自形式でテキストファイルの読み書きをするので若干不便)されている、という状態になったわけです。また、LANが使える状態なら、インターネットへのアクセスが可能になりました。今のところ自宅で確認しただけですが、設定を変えれば研究室からもおそらく可能です。*4
 あと、

ができればいいな、と。現在trial and error中。これが可能になると、出先でデータを他人に渡すのが簡単になりますので。(ところで、リナザウのUSBは1.1なのですね。)

■USBにつないでみたもの

  • テンキー

 問題なくつながります。

  • マウス

 カーソルが出ない。(笑)たぶん何かすると使えるようになります。

  • DVDドライブ

 認識はしてるみたいだけど、アクセスができません。USBストレージとして扱われるはずですが、手動でmountもできない……。

  • USB LANアダプタ

 認識しません。

 こことかここを参考にしているのですが、手動ならmountできるのに自動mountがなぜかうまくいかない……。
 ちなみに手持ちのUSBメモリアイ・オー・データのEDP2-1Dです。Winマシンに差すとLEDが青く光りますが、リナザウでは赤く光ります。これは単にOSを識別して色が変わるだけなのか、それとも赤は攻撃色「うまく接続できてない」ということなのか?(笑)

■追記

 何をどうやったのか覚えていないのですが、いつの間にかUSBメモリを差すと自動的にマウントされるようになっていました。標準のデスクトップの「ファイル」タブから、漢字表記のフォルダなども全部正常に見えます。

■不満な点

  • ATOKがほしい。(笑)
  • LANカードでかすぎ。差したままだとタイプがやりにくい。

*1:最初「納戸バックアップってなんだろう」とすごく不思議でした。

*2:わたしは設定の変更ぐらいは、viで全部やっちゃってます。

*3:サーバのftpdは起動しないようになっているので、現在のところWebページの更新をリナザウからは行えない、ということ。WinSCPのようなソフトがリナザウでないものでしょうか。[註:ターミナルからならscpでファイル転送ができますが、GUIでできないかということです。]

*4:まあ、自宅や研究室からならリナザウでアクセスする必要はありませんが。