ここ数日のお客さま

 レポートor試験対策の検索大杉。
 特に「ジェンダー歴史学+感想orまとめ」で来るやつ。帰れ。

  • yahoo:高井昌吏*1+まとめ

 ったく、最近の若いもんはすぐまとめたがる。

 「配」って。

  • yahoo:鶏せせり+作り方

 まず鶏を育てるところから始まるんでしょうね。(をい)

■ついで

  • yahoo:高井昌吏*1+まとめ

ったく、最近の若いもんはすぐまとめたがる。

これを例題として拝借。
法が不法に対して法であるように、「おじさん」は「若者」との差異化によって「おじさん」たりうる。「おじさん」は「若者」の(と思われる)行動のうち、社会の一般的な基準に従って劣っていると思われるものを積極的に取り上げ、劣っていることの原因を若さに帰する、あるいはそれを若者全体に当てはまるものとして一般化する。つまり、その行動をおじさん/若者区分の内部に回収する。そのことによって、おじさん/若者区分を不可視化(脱パラドックス化)し、その区分を妥当的なものとして受け入れさせている。
従って、自らを「おじさん」の側に位置づける者は、自らのアイデンティティーの基盤を確保する(外側との境界を維持する)ため、「最近の若いもんは」と度々口にする、ということが起こりうる。

 うーん、ちょっと詰めが甘いですね。「ったく、最近の若いもんはすぐまとめたがる。」がかの某メーカーCMのセリフ「最近の若いもんはすぐカタチから入りたがる」のパクリであることをご存じないのはしょうがないとして(てか、そんなん覚えてるの*2お前だけや>ぢぶん)、「従って」以下は論理が逆で、「最近の若いもんは」と口にすることによって、自らを(はからずも)位置づけてしまう、ということでしょう。そうでないとその前とうまくつながりません。
 あ、これは自ら「おじさん」のふるまいをトレースして(戯画化して)ネタをふったわたしの記事を、tamadareaoiさんがマジっぽく応用してくださったので、お礼に解説(ネタ明かし?)こみでコメントしただけですので、念のため。>ALL

■追記(2008/03/25)

 えーと、もういいかなと思うので、真相(?)を書いておきます。
 まず、最初の葵さんの仮定――わたしが「若者」を批判している――ですが、これはそもそもおかしいのです。なぜかというと、検索をしている人(が若者だとは限りませんが)は、「まとめ」を探して検索をかけているわけです。自分で「まとめ」ているわけではない。別にわたしは、検索している「若者」に対して、「若いもんはすぐまとめたがる」とつぶやいたわけではないのです。だってそれっておかしいでしょ。まとめてない人に向かって「まとめたがる」なんて言うわけない。だから「詰めが甘い」もなにも、実は葵さんは話の出発点から大きく間違ってます。全然ダメ。(てゆーか、ほかのみんなも気づけよw)
 じゃあわたしが書いた「若いもん」とはだれか。
 これは実はわたし自身なんです。(苦笑)元ネタのCMも、NECのモバギ(WindowsCEマシン)かなんかをいじってる20台後半ぐらいのリーマンたちを見て、いかりや長介が「最近の若いもんはすぐかたちから入りたがる」とつぶやくというもので(たしか)、長さんから見れば30代後半のわたしもまだ、それこそ相対的に、若いだろうと。つまりわたしは、「まとめ」が好きな自分(これもどこかで書いてますが)を突き放して見て、「最近の若いもんは……」と嗤ってみせたわけ。「検索でたどりつかれちゃった♪ バレちゃった♪」みたいな。(高井さんの本のまとめはしてませんけど。)
 まあ元ネタ知らんとわからんわな、これは。

*1:高井さんは『女子マネージャーの誕生とメディア』(ミネルヴァ書房)の著者です。

*2:しかも商品じゃなくて広告のほうだけ。