丸善で夕食を

 なんとか2時間弱眠って、新幹線で東京へ。久しぶりに東京駅で下車。
 6時に編集さんと待ち合わせて、丸善4Fのカフェで早矢仕ライスを食す。けっこう甘くてこってりしている。赤ワインの風味がきいていて、それなりに美味。
 話題は正直に言って雑談。編集さんはわたしの大学の後輩であったので、大学時代の話もしたし、出身地の話題から昨今の出版事情、今後の新人作家リクルートについて、等々。いろいろと楽しかった。
 彼女の希望でワッフルをおつきあい。わたしはメイプル、彼女はベリーベリー(ブルーベリーやラズベリーなどが添えてある)を注文。このほかにモンブランなどもあった。大きめのワッフルはぱりぱりの食感で、こんがり焼けたパンケーキという感じでもあった。なお、上には生クリーム&ソフトクリームがたっぷりと乗っていた。
 はっきりいって、おなかにもたれる。というか、食事をした後に食べるものではない、ということは書いておきたい。

 そのあと、丸善の洋書コーナーを一回りして帰った。SFとファンタジーのコーナーが隣のロマンス系の本(ハーレクインなど)に押されて、どんどん本が減ってきている。おいてあるのはフィリップ・ディックとか、アジモフとか、プラチェットの新刊とか。あまり品揃えが充実しているとはいえない。エリザベス・リンの新作をアンソロジーで見つけたのが収穫といえば収穫。
 ところが裏側に回ると、ここが「ハリー・ポッター・コーナー」になっており、たいへんな充実ぶりだった。なにしろポルトガル語、フランス語、スウェーデン語などの各バージョンのほか、中国語やハングル版まで置いてある。きわめつけは古代ギリシャ語バージョン。(イギリスの出版社が出しているらしい。「この本は古代ギリシャ語で書かれています。」と説明が英語で書いてある。)こんなの誰が読むのだろう。いや、買ってもらえればいいのか。
 あとは朗読CD。iTMSにアクセスしたとき、マキャフリーの「パーンの竜騎士」とかアン・ライスの「スリーピング・ビューティ」の朗読を見つけてびっくりしたけど、そうかCDになってるわけだな。
 帰りの電車内で、「週刊アスキー」を手にした小学生らしき眼鏡っ子男子を発見。えーと、「週刊アスキー」ってリーマン系雑誌かと思っていたのですが、違うのでしょうか。もっとも読んでいたわけではない。彼が読んでいたのは、上着のポケットにつっこまれた文庫本のほう。同じ駅で降りたが、見失ってしまった。(別に跡をつけようとしたわけではありません。)