やるに事欠いてこんなこ(ry

 えーと、仕事はしています。していますが終わってません。(泣)
 ということで逃避行動です。念のために申し上げますが、今現在以下に書くような作業をやっているわけではありません。

■人気検索ワード・その1:in_mp4.dll

 さて、何回も「本日のお客さま」記事を書いていますが、実はほそぼそと継続して検索がある人気記事は、結構コンピュータ関連なのですね。
 たとえば、AACiPodiTunes、一部の携帯で採用されている音楽の圧縮形式)をLilithというWindows用のソフトで再生するためには、あるDLLを用いる必要があるのですが、そのDLL名での検索がすごく息長く続いています。

 これはもともとWinamp用なのですが、Winamp用DLLを利用可能にするプラグインを用いると、LilithでもAACが再生できるようになります。
 「日本語のページを検索」すると、最初の1ページでここが出てきます。(笑)

 in_mp4.allの入手法やインストールの概略のメモです。

■その2:SmartNC

 ……いやこんな話をしたかったわけじゃなくて、もう一つの人気検索ワード、「SmartNC」の話。(http://d.hatena.ne.jp/./june_t/20060125/p1で出てきます。)
 これはクラムワークスから発売されているシンプル・お手軽な組込型Linuxなのですが、次のような特徴があります。

  • とにかく小さい。圧縮されてはいるが、28MB。それでもXが動いているのがすごい。
  • HDDに置き換えて使える。フラッシュメモリに搭載されているので、ムーブメントがない。音がしない、消費電力が小さい、HDDより軽い、衝撃に強い。
  • 動作が軽いので超古いマシンでも動く。最低でPentium100MHz+RAM64MB。(12年前のパワーデスクトップ?)
  • ソフトは必要最小限。メモ帳、ブラウザ(JAVA利用可)、メーラ、rdesktopなど。WordやExcelのファイルやPDFは閲覧だけ可能。
  • 機能追加は困難。空いている記憶容量は30MB程度。(メモリカードUSBメモリなどの外部記憶装置を使うことはできる。)

 まあ「これだけ」のものとして、ネットにつなぐだけならそこそこ使えます。寝っ転がってブログ読むにはいいです。(をい)
 不満はやはり拡張性や柔軟性の無さでしょうか。列挙すると、

  • そのままでは本格的なエディタが使えない(らしい*1)のは痛い。かな漢字変換ATOKはもちろんだめで、そこは不満なのですが、Cannaがけっこう使えるので我慢できるかも。
  • たまにでいいから、重くていいから、ちょこっとWordやExcelのファイルとかいじれるとうれしい。pptとかも。
  • わたしの環境だと、PCカードスロットはLANカードでふさがってしまうので、デフォでもっと記憶容量がほしい。
  • rootになれない。操作はみんなnobodyで。
  • fvwmってダサい。(笑)

コンパクトフラッシュLinux

 解決策としては、1)CFに普通にVineとかでびあんとかインストールしてしまう、2)ほかの組込型Linuxを使う、という2つだと思います。3)りなざうにキーボードつないで使う、というのもあるか。(笑)あと、4)あきらめる、とか。(爆)
 冗談はともかく、1)から考えてみると、現在の最新のディストリビューションをフルインストールするのはちょっと無理があります。まずCFの容量を2GBは要求されるので高くつくし、CFの読み書きの遅さは、小さいファイルなら気になりませんが、たくさんのデータ量を読み書きするようになると目立ってきます。非力なマシンならなおのこと。
 もちろんCFの寿命も気になります。書き換えが10万回から30万回でだめになるそうですが、/varとか/tmpとか頻繁に書き換えるのであぶなそうです。まあこういうところは、ramdiskに書き出しておくものでしょうけど。*2
 ということで2)なのですが、いろいろ調べていたら、かっこうのものがありました。USBメモリにスリム化した1CD Linux・KNOPPIXをインストールして使うというもの。
 もちろんここではUSBメモリを使うわけじゃなくて、CFにインストールして使うことを画策しているわけですが、発想は一緒です。試しにやってみました。ただし、作業効率を上げるために、デスクトップマシンを使ってます。以下の手順は、上記リンク先のページで解説してある作業をCFでやるとどうなるか説明し直したものですので、ベテランの方には不要かと思いますがいちおう。

  • 手順1:必要なものを用意する。

 CFカード(256MB〜1GB程度)、CD-Rメディアなど。CFカードIDE接続しておきます。(アイアールキューブのIDE-CF変換コネクタなどを使います。)

  • 手順2:isoファイルをCDに焼く

 上記リンクの日本電子専門学校のページから落とせますので、それをCD-Rに焼きます。

  • 手順3:CFにインストール領域を確保

 焼いたCDでKNOPPIXをブートします。Xの画面が表示されたら、コンソールを起動して作業に入ります。まずsuしてrootになりましょう。ついで、

 #> fdisk /dev/hda

でfdiskを起動して、dコマンドで既存の領域を破棄し、nコマンドでLinuxで使う領域を確保します。なお、できるだけパーティションは1つにまとめる方向で。(SWAP領域を確保するということも考えられますが。これは今後の検討課題。)
 領域を確保した直後は、パーティションの属性は83(Linux)になっているので、これをtコマンドでFAT16に変えておきます。6かeですね。先頭のパーティション(hda1)はaコマンドでアクティブ化します。最後にwコマンドで変更を書きこむのをお忘れなく。
 確保した領域はmkdosfsでフォーマットしておきます。たとえばhda1を確保したなら、

 #> mkdosfs -F 16 /dev/hda1

です。

  • 手順4:インストール本番

 さて、いよいよKNOPPIXのインストールですが、これは簡単。いいのかこんな簡単で。

 #> /cdrom/tools/install

で、あとはインストーラに訊かれることに答えていけばいいだけ。
 インストールが完了したら、リブートして動作することを確認します。CDを取り出すのを忘れずに。

■USB-KNOPPIXの使い心地

 Pentium3の800MHzにメモリ192MBぐらいあればかなりさくさく動きます。CDからブートして使うKNOPPIXは、CDに読みにいくのがすごくたるいときがありますが、CFブートならそんなことはありません。
 ウィンドウ・マネジャはXFce4です。割りと軽め。カスタマイズもできますので楽しめます。
 入ってるソフトはこんな感じ。

 メーラはMozillaのものを使うことになります。
 なお、XZも利用可。アーカイブを落としてきて解凍&インストールすればふつうに使えます。XPDFもインストールすれば使えます。ただし、/usr以下には置けません。(後述)あと、そのままだとフォントの関係で日本語が表示されません。(これはたぶん設定をいじればよい。)
 かな漢字変換Wnnが動いているようです。これはわたしはなじみがないIMEなので、ややとまどってます。キーアサインを変えるか、あるいはCannaを入れるか。(できるのか?)これも今後の課題。
 ユーザディレクトリの中身はramdiskに展開されているようです。それをシャットダウンする時にファイルに書きこんで保存し、次回起動時に読み込むということになっているもよう。だからいきなり電源を落とすとまずいということか。また、USB-KNOPPIX本体は256MBのCFにインストール可能なのですが、このデータ保存領域が必要だから、できればもう少し余裕があるカードがよさそう。512か1Gか。
 OOoがあるので、Wordファイルの閲覧・変更とかもできるわけですね。まあOOoをメインにするのはちょっとという感じですが。GIMPがあるから画像もいじれるっぽい。xmmsで音楽も聴けるみたいね。(このへんはかなりどうでもいいw)
 ネットも不自由ない環境が整っています。以下略。(を*3
 問題はどこにソフトをインストールするかということですが、ユーザディレクトリの下に置くと、ramdiskを消費して、さらにCFにバックアップ&書き戻しの量が増えるので、重くなりそうです。ということで、CF上に別に領域を確保してそこに置くことにします。(XZを除く。このソフトは~/.xz/というディレクトリにしかインストールできません。)
 USB-KNOPPIXだけではないのですが、こういう1CD Linuxの系統の多くは、cloopやその他の圧縮ファイル内に読み出し専用のファイルシステムを持っていて、それをマウントしてルートディレクトリにしていますので、追加でソフトをインストールするのが面倒なのですよね。apt-getでアップデートとかできないし。もちろんそのおかげでCFカード書き換えの回数が減って長く使えるので、文句言っちゃいけませんが。
 今回は/cdrom(実体は/dev/hda1なので書き込めます)の下にbin/とdata/というディレクトリを作っておいて、その下にいろいろ置くことにしました。/usr/localのかわりです。ただしrootにならないと書き込めませんので、あくまでも保管用。
 なお、別なパーティションを切っている場合も、マウントした後rootしか書き込めません。これは仕様です。(いやほんとに。)だから、パーティションは1つのほうがなにかと便利です。
 ということで、現在はXPDFと壁紙なんかがこの2つのディレクトリにはおいてあります。頻繁に書き換えるものはユーザディレクトリの下に置いておき、用が済んだらrootになってこっちへ保存しておくというのがいいかなと思ってます。そんなに使ってませんがw
 で、今はお試しで、手持ちのCFカードを流用しているのですが、本格的にノートで使う気になったときは、新しいCFカードで手順1〜4までたどりなおした上で、CF上のユーザディレクトリ保存ファイルとdata/とbin/をコピーしてやればいいということですよね。この作業はたぶんWindowsマシンを使うと楽だと思います。ところがWindowsから直接見えるのは、CFカードの先頭のパーティションだけです。だから、

 1 パ ー テ ィ シ ョ ン の ほ う が な に か と 便 利

なのですw

■今後の課題

  • Pen2の333で動くのか?
  • SWAPってやってみて大丈夫?

 できるだけお金と労力は使わない方向でひとつ。

■補足

 なお、大容量のCFカードが使えて、かつCPUもメモリもガンガンだぜっ!というお大尽な方は、/KNOPPIX/の中のKNOPPIXファイル(cloopのルートファイルだと思います)をCD-ROM版のものに入れ替えて使うとかもできるそうです。(こちらに書いてありました。)いちおうやってみました。起動はできました。ただカーネルのバージョンが違ったので、いろいろ不具合がありました。まあそのへんはうまく合わせてください。

■付記

 とまあ、まだ途中ですが。でもこの作業をやってみて、SmartNCの仕組みというか発想が、ただ使っているだけの時よりもわかったような気がします。(するだけかも。)
 なにごとも自分でやってみることが大事ってことで。(そーゆーまとめかいっ)

*1:XZはだめでした。

*2:debianで最小インストール状態から構築すればいいんですかそうですか。

*3:だって時間ないし。