macskaさんのアレ

 今売りの週刊金曜日macskaさんの「悲劇の意味をすり替えたジェンダー叩き勢力――『ブレンダと呼ばれた少年』の著者J・コラピントに聞く」を読みました。
 コラピントは、As Nature Made Himの著者で、このインタビュー記事の中では、「日本ではあなたの本は保守系出版社から出ており、デイヴィッドのケースは男女共同参画施策の見直しを迫るものだとする『解説』が追加されていますが。」(大意)という質問に対して、「本当に困ったこと。そういう出版社だと知っていれば日本版を出してはいなかった。」(大意)と答え、さらに「この本をきちんと読んだ読者には、この本が性とジェンダー、同性愛、インターセックス、そして医療における患者の自己決定の権利に関して、寛容さの必要性を訴えていると伝わることを願っています。」(記事のまま)と語っています。*1
 なお細かいことですが、p.22二段目の「生育的」は意味が逆ではないかと思います。

 かれら[引用者註:林道義八木秀次山本彰などのいわゆる“バックラッシュ”の担い手たち]によると、デイヴィッドの件は「男らしさ・女らしさ」や性役割の規範を含めたジェンダーと呼ばれるものが主に生育的に決定されている証拠であり、したがってそれらを「社会的につくられた」とみなすジェンダーフリーの教育論や男女共同参画施策は科学によって否定された妄言だというのだ。

 ただしくは「生得的」ですかね。
 記事を読んで、なんとなく「古本屋でみかけたら買おうかな」という気になりました。(笑)

■買ってしまった

 Amazonのユーズドにたくさんあったので買ってまった。手数料込み999円。

*1:なお、この最後の部分には「追加部分は無視してください」という小見出しが、コラピント自身の言葉から取られてつけられています。