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子育ての書 1 (東洋文庫 285)

子育ての書 1 (東洋文庫 285)

【目次】

  • 子育てと子育ての書
  • 子育ての書・前史――近世以前の子育て論
  • 家訓としての子育て論――家の子として立場に応じた教育を
    • 東照宮御消息』
    • 東照宮御遺訓』
    • 『本佐録』
    • 『貝原篤信家訓』
    • 『幼君補佐の心得』
    • 『輔儲訓』
    • 『蒙養訓』
  • 儒教思想の中で――子育てを普遍的な価値の中に位置づける
    • 『翁問答』
    • 『大学或問』
    • 『武教小学』
    • 『山鹿語類』
  • 女子教訓書の中の育児――子育ては胎教から始まる
    • 『比売鑑』
    • 『鑑草』
    • 『女家訓』
    • 『いなご草』
    • 『女重宝記大成』
    • 『唐錦』
    • 『女式目』
  • 体系的育児書の出現――医学にもとづいた子育てを

 『江戸の親子』(太田素子)でとりあげられている文献はだいたい収録されている。もちろん全編収録ということではなく、抄録だけど。

江戸の親子―父親が子どもを育てた時代 (中公新書)

江戸の親子―父親が子どもを育てた時代 (中公新書)

 ついでに次も借りておく。(3巻本なので)

子育ての書 2 (東洋文庫 293)

子育ての書 2 (東洋文庫 293)

子育ての書 3 (東洋文庫 297)

子育ての書 3 (東洋文庫 297)

 編者の中江さんはこんな本をお書きになっていたんですね。

江戸の子育て (文春新書)

江戸の子育て (文春新書)

 そういえば、昔堀尾輝久大先生の『教育入門』(岩波新書、1989年)の読書会をしたとき、「堀尾先生って『教育』っていうタイトルの本は書いてるけど、『教育学』っていうタイトルの本は書いてないよね」ということが話題になりましたが*1、山住正己大先生も同じだなあ。*2
 この話にはオチがありまして、「それに比べて中内敏夫先生は『教育学』ってつく本をちゃんと出してるよねえ」という。(笑)「大先生」の資格に欠けるのか、それとも(以下略)。

教育学概論 (有斐閣双書―入門・基礎知識編)

教育学概論 (有斐閣双書―入門・基礎知識編)

教育学第一歩

教育学第一歩

 この本はすごくいい本だと思うのですが、残念ながら「第一歩」目に読むにはよくない本です。(笑)すごく簡潔に要点だけを書いてあるので、読んだだけだとなんのことかたぶんわかりません。「教育学・もう一歩」ですね、と中内さんには申し上げたことが。

*1:実は1991年に共著で『現代教育学の基礎知識』という受験参考書のようなものをお書きです。

*2:正確に言いますと『現代教育学事典』という事典を1988年に編集されてます。