今年のノーベル平和賞

 ノルウェーノーベル賞委員会は13日、06年のノーベル平和賞を、バングラデシュの農村で女性たちに無担保融資を続けてきたグラミン銀行と、同銀行を設立したムハマド・ユヌス総裁(66)に贈ると発表した。
 同委員会は「永続する平和は人口の大半が貧困から抜け出す方途を見いだせない限り達成されない」とユヌス総裁と同銀行の活動を高く評価。授賞理由として「人類の半分を占める女性が男性と同等の立場で社会参加できない限り十分な経済発展と政治的民主化は実現しない」と指摘した。

 「ジェンダーと開発(GAD)」みたいな話ですね。開発という問題に関わる女性と男性の置かれている状況の違いを認識して、適切な介入を試みる、というか。もっともそこで「開発」という概念についてはあまり再考されていない、というふうに批判できるのかもしれませんが。