DSL3.1続き
USBのPen Driveがどうとかという記述がDSLの起動画面にあるのに気づいて(遅すぎ)、メニューを調べてみたら、「ツール」のところにUSB PenDriveへのインストールというのがありました。
ひょっとして、これでCFカードにもインストールできるのでは?と思ってやってみたら、案の定できました。CDを入れておかなくても、HDDのかわりにいれたCFカードから直接ブートできるようになります。
■手順
- 前回使わなかった1GBのCFカード(ブート可能なLexarの80倍速)をHDDのかわりに入れて、DSLをCDから起動し、Xの画面が表示されたら右クリックして、「アプリケーション」→「ツールス」→「USBへインストール」→「For USB-HDD Pendrive」を選択。
- そのあとはおおむね訊かれることに素直に答えて進みますが、途中デバイス名を入力するところでは、CFカードのデバイス名(/dev/hda)を答えます。
- 途中syslinuxでエラーが出るかもしれませんが、画面の指示をよく読んで(.mtoolsrcに1行追加しろといわれることがあります)、あとでもう一度コマンドを実行すれば大丈夫。
CFカードは1枚丸ごとFATでフォーマットされます。ただ、前回書いたことと違うのは、/dev/hda1(起動に使うパーティション)は/cdromにrw (読み書き可能)でマウントされること。つまり、あれこれあとから追加が楽、ということです。
swapパーティションが作れませんが、DOSファイルとしてスワップファイルを作成できますので、必要なら追加できます。
■そのほかあれこれ
JAVAをインストールしてみます。
- 実行ファイル形式のjavaをダウンロードし、実行可能なように属性を変更する(755)。
- /cdrom/java/にファイルをコピーして実行。jre/というディレクトリができたものとする。
- /cdrom/java/jre/lib/fonts/の下にfallback/というディレクトリを作って、その中になにか日本語フォントのファイル(ipagp-mona.ttfとか)をコピー。
- ./.mozilla/plugin/に移動して、ln -s /cdrom/java/jre/plugin/i386/ns7/libjavaplugin_oji.so
これでFirefoxからJAVAが使えるようになります。日本語も化けません。
ついでに軽量エディタのLeafpad(0.8.9)をインストールします。
- Fedora用のLeafpadのRPMをダウンロードしてきます。
- ふつうにsudo rpm -i leafpad〜 でインストール。
- /ramdisk/の下に展開されたディレクトリ(/ramdisk/usr/local/)から、leafpad本体とメッセージ、アイコンをさがしてきて、/cdrom/bin/leafpad/などにコピー。
これでOK。アイコンツールを使って、デスクトップからクリック一発で起動できるように設定できます。
画面をキャプチャしてみました。
■評価
当初の目的「CFカードの寿命を伸ばすよう努める」がいつの間にかどっかいっちゃったような気もしますが(笑)、でも達成はできています。Knoppixの圧縮ファイルから起動するので、本体は書き換えもできません。また、ルートのイメージはRAMに展開されますし、/tmpなど頻繁に書き換える主要な部分も/ramdiskの上にあります。
そのぶんホーム・ディレクトリとして使える容量が減ってしまいますが、なぜか/cdromというポイントにマウントされるのに書き込みができてしまうCFカードに、必要なファイルは移しておけばいいわけ。
VineLinux4.1でやってたことはたいがいできます。
- Web閲覧(JAVAも実行可に)
- PDF閲覧(Xpdfを使う)
- 各種メディア再生(.rmがなぜか現在再生不可能)
- 簡単な文書作成(いま書いてるこれとかw)
- Windowsマシンへのリモートログイン(rdesktopによる)
もちろんNewsRecorderの実行とかはできませんし、OneNoteも使えませんが……。これはVineでもやってませんでした。Wineとか入れればいいんだろうけど。
今度、OpenOffice.org2.0のポータブル版を入れてみようと思います。ただし、そのままだとルートの容量が足りなくてインストールできないので、何か工夫が必要。
あといささか不自由なのは日本語環境。微妙にuim+anthyが使いにくいのと、プロポーショナルフォントしか入ってないのが不便。