『現代大学生の生活と文化』

 via 張江洋直のホームページ別館

 文部科学省研究補助金(基盤研究(B))報告書『現代大学生の生活と文化』(研究代表者・武内 清、2007年3月)の第14章「大学生と剽窃」を読む。レポートのコピペについての学生による調査@上智大学。本章は、なんというか、教員について「教授」と書かれていたり(実はほんとうに教授だけについて述べていたりして)、教員に対して「なさる」と敬語が使われていたり、あまり報告書っぽくない部分ではある。あと、誤字とか多い。「得に」とか「出展」とか。
 この調査では理工学部でもっともコピペ頻度が高く、1本のレポートにしめる分量も多い。そのほかの意識についても、同学部学生は非常に「先進的」*1
 「理系の場合、文系学生に課されるレポートと異なり正しい回答が一つなのでコピペをしやすく、学生が本当に理解しているかどうかをレポートで見極めることが難しい。よって教授はレポートではなく試験を重視する傾向にある。このことは理系の学生も知っている。」(p.144)という記述が印象的。

*1:たぶんほめてません。