レポ採点ちう

 まず、学類*1専門科目(1年生向け)のレポから。
 うるさくレポートの構成がとか、引用の仕方についてだとかについて、時間を取って解説したり、全員に小レポートの書き直しを命じたり、最後にもパクリは容赦しないとか言ったので、1年生としてはそこそこな水準。というか、あまりダメなものは多くないというべきか。
 もっとも、なんだか今年は「格差」とか「下流」とかが多いのが、たいへんツマラない。たぶん、「キャリア形成論」や「現代社会へのアプローチ」などの他の講義か、あるいは教養演習で読まされてきているのではないかと思うが、同じ文献が参考文献としてあげられていて退屈。

格差社会―何が問題なのか (岩波新書)

格差社会―何が問題なのか (岩波新書)

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

 ↑この2冊ですな。
 ときどきムカつくのは、「頁(ページ)」を「項」とか、「貢」(今年の新機軸!)とか書いてくるレポがあることw わざわざ「間違いやすい字」*2って言っただろうが。orz

■追記

 そういえば、この本も多い。

生きる意味 (岩波新書)

生きる意味 (岩波新書)

■パクリみっけ

 Wikipediaから。悔い改めよ。

■もう一個みっけ

 中島通子さんの書評(木村涼子『学校文化とジェンダー』)をパクってる。

■すごいのがあった

 「フィンランドの女性」という見出しに続いてフィリピンの女性労働事情が!(ちなみにJILのWebページからのパクリのもよう。)
 というかそれ以前に、わたしの担当している講義は、「現代文学論」ではないのですが。orz

■夕食後、デザートのぶどうを食べながら

 「こういうこと(パクリ)をやってはいかんのよ」と、いつき*3に倫理教育。

■さらに追記(8/28)

 「キャリア形成論」のレポートで、橘木本、上田本、それと山田昌弘さんのパラシン本が課題図書だったのですね。今、担当教員(M野さん)と話をして判明しました。だけど、レポートの使い回しまでは、さすがにチェックできないよなー。ちっ。

パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書)

パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書)

 全部ひととおり見て思ったけど、今年は面白いレポートがすごく少なかった。「ひどい」レポートもあまりなかったけど。つまんないの。

*1:勤務校の内部的には、ほぼ「学部」の意味。もっとも、外部からは「学科」と同じととらえられている。

*2:論外な間違いだが。

*3:大学受験生。なぜか夏休みAnimaxばかり観ている。