今年の3冊・新書篇

害虫の誕生―虫からみた日本史 (ちくま新書)

害虫の誕生―虫からみた日本史 (ちくま新書)

 「害虫」かどうかは人間が決めている――というと、安っぽい「コチーク主義」みたいだが、そもそも「害虫」という概念(自然を対象化し、制御可能であると見なす発想)そのものが「構築」されたもの、というモチーフで貫かれた研究。

ベーシック・インカム入門 (光文社新書)

ベーシック・インカム入門 (光文社新書)

 注目を集めている「ベーシック・インカム」について、幅広く歴史的文脈も合わせて紹介した好著。

他人と暮らす若者たち (集英社新書)

他人と暮らす若者たち (集英社新書)

 「若者論」としてくくってしまっていいのかどうかわからないが(裏表紙には「新しい若者論を描いた本書」とある)、居住のあり方の新しい現象をとらえようという感度の高さを評価したい。
 あ、まだ最後の方未読のまま残ってます。(笑)