読了『秋田禎信BOX』第1巻

秋田禎信BOX

秋田禎信BOX

 3冊組なので、1冊ずつカウントさせていただくことにする。今日読んでいたのは、「魔術士オーフェン」の後日譚。大きく分けて三部からなる。仮にキエサルヒマ大陸脱出篇、「原大陸」訪問篇、ラッツベイン篇と呼んでおく。(あまり意味はないけど。)
 本編で語られなかったことや、「あの人はいま」があちこちにちりばめられている。(ほんと、キースは出てくるだけで笑える。)途中、設定をぶちまけたような記述もあり、そのあたりはいささか理解しにくいことも。
 キエサルヒマ大陸脱出篇は、秋田さんのHPで固有名詞を「あいつ」などに指示語に替えて連載されており、ほぼ読んだとおりの内容だったので、新味はなかった。じっくり読ませていただいたのは第2部。本編の主要登場人物の子どもたちの活躍(とズッコケやドジ)が楽しめる。いやあ、エッジっていい子じゃないですか。
 あと、マジクの変貌ぶりにはちょっと……というか、本編では弟キャラというかそんな感じだったのが、歳を取るとこうなるのか、とちょっと感慨深いものが。

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