そろそろ1年

 今日は休日だったので、午後から近所を散歩がてら、震災からほぼ1年の街のようすを写真におさめてきました。おおよそ福島市舟場町、上浜町、浜田町あたりになります。阿武隈川をはさんだ向こう岸は渡利です。

阿武隈川近辺

 堤防の上。お散歩やジョギングのコースになっています。

 犬のお散歩途中のおじさんに挨拶されました。(笑)
 このあたりは、いわゆる「除染」も手つかず。線量はこのぐらい。

 川べりに降りると、もっと線量は上がります。*1

線量計は、エステーエアカウンターS)
 川沿いにはこんな車も置いてありました。


■川のそばを離れて、四号線の方へ

 まだこんな「傷」がいくつも。


 蔵造りの建物は大きな地震に弱いようです。このように壁が崩れていたり、家屋の中で天井が落ちたりしています。重要文化財に指定されていた竹屋旅館も、外側や屋内が崩れて、営業が出来なくなりました。
 こちらは、半ばほどでぽっきり折れてしまった桜の木。その後、のこぎりで再切断して整形しています。

 線量はまだ高いのですが、こんな工夫もされています。(敬香保育園)

 水の入ったペットボトルを並べて、放射線を遮ろうということなんだと思います。事実かなり効果があるという報告があります。
 園児は少なくなったようにも思います。また、外で遊ばせることはなくなりました。わたしが横を通りがかった時は、ちょうどお昼寝が終わる時間でした。
 その向こう側には、お寺の墓地が。夏頃はまだ墓石がたくさん倒れたままでしたが、最近やっときちんと並べられるようになりました。ただし、一部ではまだ作業中。こんなふうに仮置きっぽい墓石も。

 このあたりにはお寺がいくつかありますが、舟場町の長楽寺では、3月11日以降のこんな展示のお知らせが。

 写真屋さんにはこんなお知らせが貼られています。アロカの積算線量計が、29800円。


■がんばってきたお店とか

 旧電車通り。

 プリンパンでおなじみの光月堂が写っています。食べものがない3月中・下旬、こちらでたいへんお世話になりました。何買ったかは覚えてませんが。(笑)

 アル・ソーニはお昼間にお弁当を売っていました(3/20頃)。断水していた震災の直後にも、オーナーのお宅の敷地にある井戸から水を持ってきて、調理をしていたとか。ほかにもいくつかそういうお店はあったようです。井戸は強い……。

 震災直後にものがなくなって、一時閉店していた四号線沿いのサンクス。しばらくして、建物を取り壊したかと思ったら、整地が始まってそのまま建物が建つので、なにができるのかと思ったら、元のサンクスでした。オーナーも同じ方。再開した時は嬉しかったですね。

 サンクスの道路を隔てた向い側にある三宅新聞店。こちらも震災後の新築の建物です。

 浜田町のヨークベニマルは、震災後もがんばって店を開けていてくれましたが、ものがないのはどうしようもありませんでした。わたしはちょうど米が切れてしまって困っていたのですが、こういう個人のお米屋さんにたくさんお米があるのを発見。10kg買って帰りました。「これがあれば、まだひと月は戦える!」と……。(嘘

■付記

 3/11も別にやることはないので、街中に行って写真を撮ってこようかと思います。

*1:家が建ち並ぶあたりでは、0.6〜0.8μSv/hぐらい。家の中で0.2〜0.4μSv/h程度。