教授会の後、飲み会

 今日は最後の教授会。なんで最後かというと次回から「教員会議」という名前になるから。法律で学部には教授会を置くことになっているけど、「学類」にはそういう決まりがないってことでしょうか。(※福島大学は10月1日から、筑波大と同じ学群・学類制になります。)
 今回は10月1日から発足する理工系への移籍教員(5人)を送る会。理工系についてはいろいろな思いを皆抱いているはずなので、荒れるかなと思っていたのですが、みなさんおとなでした。(笑)もっともいちばんあぶなそうな二人がいなかったけど。

 傍観者めいたことばばかり並べてもしょうがないのだけど、何を言っても今さらという気もしてしまう。(というか、今さらだから、こうやってオープンな場で書けることもあるのだけど。)
 聞くところによると、やはり理工系は結局女性教員がゼロ。0、零、nothing……なんでもいいけど。男女共同なんたら委員会を作って、なにやら考えましょう的なポーズは取っているものの、福島大学の執行部って、要は何にも考えていないんじゃないか?という疑いに根拠ばかり与えてくれるので非常にありがたい。教育学部に並んでセクシュアル・ハラスメントが多いのが工学部であるということ、その事実および理由を、「彼ら」がどこまで認識しているのか一度訊いてみたかったのだが、結局機会がないままだった。なぜそうなってしまうのかとか、どうしてこじれることが多いのかとか。(ちなみにもっとすごいところもあるみたいなんですけど、外からはわかんないので、ここには書きません。)
 また、「大学におけるジェンダー教育」という項目が年次計画に入っているということを以前書いたが、そこで考えられているのはあくまでも「ジェンダーについての教育」でしかないということだ。それは教える側の問題としてジェンダーの問題をとらえていない、自分たちから遠いこととしてしか考えていない、ということでもある。女子学生にとって女性教員はロールモデルやメンターとしての機能を果たすことが多い。それを得るチャンスを最初から与えない、というのが福島大学の理工系である。大学全体がそういう態度で、教育効果があがると考えているのだろうか。なんだか自分が孤立無援の状態にあるということをさらに実感させられてしまう。これから理工系の学生を前に、大学の態度を棚上げにして話をしろということではないだろう。いいでしょう、懇切丁寧に解説してあげようと思う。