赤川本、コメント追加

 id:june_t:20041213#p2への追記

  1. 本書の焦点の一つは、もちろん「社会調査でウソをつくな」ということであり、この点で誠実であろうとする著者の態度がそこここに現われていることも、あわせて述べておきたい。
  2. ジェンダー平等と少子化対策の関係だが、現在の政策ではジェンダー平等の枠組の中に少子化対策が組み入れられている。福島県飯舘村長などは、認知度が低い「男女共同参画」をより一般の関心が高い少子化問題と重ねることで推進を行なうという発言もしている。もっとも、わたしとしては「ジェンダー主流化」の方向で考えた方がよいと考える。つまり、もしやるなら(先に書いたとおりあまり是認できないのだが)少子化対策を進めながら、その中にジェンダー平等の考えを盛り込んでいく、ということである。もちろん他のすべての政策と同等に、ということだ。
  3. なんというか、たとえば「子育て支援」というのは、イコール「少子化対策」ではないような気がする。きちんと読み返してみないとわからないが、なんだかごっちゃになっていた感もあるのだが。