安田本、第1章

 つまらないことですが、妙な記述を発見。


すなわち一方では「個人」「主体」「ミクロ的論理」などにとって「社会」「構造」「マクロ的論理」などは、手のつけようのない、いかんともし難い一種の「運命」「よしなしごと」とされ、個人にとっては超絶した存在として受け取られてきた。
(第1章、p.18)

 ……「よしなしごと」?


よしなし‐ごと【由無し事】たわいもない事。益のない事柄。
広辞苑、第四版)

 「運命」と並んでいることに違和感。『社会学者のメチエ』の訳がこうなっているのでしょうか。
 原語は何だろう?
 まあ、ヘンといえば、p.19の「フェルドナンド・ブローデル*1」のほうがヘンですが。(笑)

*1:Fernand Braudel. フランスの歴史学者。1902-1985。