『子どもが減って何が悪いか!』コメント情報サイト

 著者の赤川学さんがココログに『子どもが減って何が悪いか!』についての書評をまとめたサイトを立ち上げましたので、情報として。

 http://manapun.cocolog-nifty.com/test/

 "test"となっているので、今後URLが変わるかもしれませんが、その際にはわかりしだい訂正します。
 すいませんが、赤川さん、わたしのコメントはすでに一つでないので、きちんと載せておいてください。なお、要望があったので最初のものも修正はしませんが、追加することはあり得ます。Myriel(12/26現在は停電のため停止中)のほうに出すこともあるかも。というか、できればそうしたいと思っています。
 あ、そういえば2chの方で統計操作についてコメントが出てたな。
 (続き書いてたら、いきなりブラウザが落ちた。(泣))
 赤川さんの短評の中でわからないことがいくつか。


たいへん残念な評され方であったが、ある種の人びとの典型的な反応ともいえる。
 「ある種の人びと」ってどういう人びとだろう*1。「地方在住で、自治体のやっている『少子化対策』の進められようにいらついてる人びと」? 
 わたしは基本的に赤川さんのスタンスに賛成だし、「男女共同参画*2がすすむ=子どもが増える」という議論には違和感も抱いていた。「ジェンダー平等をすすめながらも、子どもの数を減らないようにする社会を構想することは可能だ(それがどういうものかはその社会の事情による)」ぐらいならともかく。スウェーデンの政策なんかも、ジェンダー平等と少子化対策がずっとセットで考えられていたということではないように思う。「たまたま重なった」という面はあるにせよ。(スウェーデンの社会政策の歴史的検討をした修士論文の執筆につきあって、かの国の政策がつくづく一枚岩的でないことを感じたもので。)
 だからむしろ、両者の関係は「男女共同参画」のなかで「少子化対策」をやる、というよりは、「少子化対策」がもし行なわれるなら、その中に「ジェンダー平等」の立場からのチェックを組み入れていくという形(「ジェンダー主流化」のスタンス)にした方がいい、と思うのですが。
 まあ、いちいち「子どもを産め」なんて、政府に言われたくないというのが本音だけどね。親だけで十分。(いや、親にも言われたくはないけど、もちろん。)

 なお、赤川さんの議論については、dice-xさんのダイアリの記事も参考になる。著書ではなく、もとになっている論文を参照しているが、基本的な主張は変わらないと思われる。

*1:いや、「たいへん残念」って何が残念なのかも分からないけど。家族調査についてとかの統計的なところはパスって書いたことかしら? それとも、赤川さんの議論を肯定しちゃったことかなあ。

*2:という言葉は嫌いなわけだが。原語が"gender equality"なようだから、自分からはそう書くけど。