「写真はものの見方をどのように変えてきたか・第1部」

 八雲出さんのところ(id:yakumoizuru:20050506#p1)で紹介されていたもの。東京都写真美術館の10周年記念コレクション展です。
 先週行こうと思っていたのですが、体調不良で出かけられなかったので、会期ぎりぎり*1の今日になりました。
 4部構成の今回は第1部なのですが、にっこり笑う受付の人のトークについだまされたわたしは(←ひとぎきが悪い)、4回続きのチケットを購入してしまったのでした。(なくさないかちらん。)
 内容の詳細は省略しますが、時代的には19世紀前半から後半にかけて、フランス、アメリカ、イギリスなどの写真、また幕末から明治にかけて日本で撮影された写真などが展示されていました。
 ルイス・キャロル撮影の少女の写真なんかもあったりして。いやさすがにかわいい女の子なんですがたしかに。(念のために申し上げますが、展示されていたのは中産階級の服装コードに乗っ取った服をちゃんと着ている少女の写真です。*2)記憶に頼って書いてるので、細かい部分で間違っているかも知れませんが、彼は撮影に時間のかかる湿式の写真にこだわったとか。乾式(撮影時間が短い)の写真しか撮れなくなると、撮影そのものをやめてしまったとか。
 ただ今回の展示、古い写真の保護のために照明が暗く、いつもよりも疲れてしまったような気がします。そんなに分量的に多くはないんですけどね。

■ブックガイド

とんぼの本 写真の歴史入門 第1部「誕生」新たな視覚のはじまり

とんぼの本 写真の歴史入門 第1部「誕生」新たな視覚のはじまり

 この展示会のカタログ&解説本(四冊組)。行けなかった方はこれで。

写真の歴史入門 第2部「創造」モダンエイジの開幕 (とんぼの本)

写真の歴史入門 第2部「創造」モダンエイジの開幕 (とんぼの本)

 第2部の予習用?(近刊)

幕末・明治の写真 (ちくま学芸文庫)

幕末・明治の写真 (ちくま学芸文庫)

幕末 写真の時代 (ちくま学芸文庫)

幕末 写真の時代 (ちくま学芸文庫)

 第1部の後半、日本の写真・日本の写真家にかかわる本。

*1:第1部は22日まで。

*2:蛇足かも知れませんが、念のために次のURLなどを参照。
http://www.hp-alice.com/lcj/subculture.html