男女共生ふくしまサミットについて・ちょっとだけ続報

 知人からメールで、2月5日のふくしまサミット「観戦ツアー」の感想が届きました。さしつかえない部分だけ以下に引用します。というか、あまり内容に関わってなくてすいません。まあ新聞じゃないし、ここ。(笑)(なお、一部文体を変えてあります。)

 日曜日は面白かったですよ。郡山までいってもよかったんですが、二本松(註:男女共生センター)でもモニターに映してくれるということだったので、私はそちらにしました。往復でかなり時間がかかるので。
 結局ビックパレットに入りきれなかったのは、一番大きなホールがモーターショーで使えなかったからみたいね。県もツメが甘いよね!(笑)
 県職員は早い段階で申し込んだにも関わらず、門前払いでみんな二本松に来ていたみたいです。
 個人的には、片山知事の話がとても興味深く、もっと聞きたかったですね。

 片山知事(鳥取県)の話がどんなものだったかというと――

 男女共同参画が目指す社会は――。この問いに片山知事は「ノーマライゼーション」と答えた。
 その上で、「県の財政課は長年、男にしかできない仕事と思われていたが、鳥取県では現在は3割が女性。2人一組で査定をする時も、3人はキャップが女性です」。
 男しかできないと思われていた理由に「深夜勤務になるから」との答えがあったという。が、片山知事は「深夜勤務が当たり前の職場は、男性にもその家族にも迷惑。徹夜ではいいアイデアは出ない」。
 女性管理職が少ないことについても構造的な問題を指摘。「女性はどこに異動しても庶務をさせられるのに対し、男性はいろいろ経験させる。だから、一定の年齢になると、庶務しか知らない女性は管理職に向かないと思われてしまう」と「つくられた能力差」を指摘。「社会は老若男女でできているのに、『老』と『男』だけで政策が決まるのはおかしい」などと訴えた。
朝日新聞福島版「男女参画 前進誓う」(2月6日記事)より

 途中、「3人はキャップが女性です」は「3組」かなと思います。(知事のいい間違えか記者のチェック漏れかはわかりませんが。)
 つまりよくいわれていることですが、全体の働き方を変えることが必要だということですね。福島県庁でも人事課とかが超長時間勤務だと聞きますが、その「オトコ並み」の基準に女性を合わせるのではなくて、基準自体を変えていこうということだと思います。
 管理職養成についてもよくいわれていることです。ただ、こうやって人材を育てていくのにはもちろん時間がかかります。「女性管理職3割」という目標を国が掲げましたが、10年以上時間がかかるので、どうなるでしょうね。うまくいくでしょうか。
 補足しておくと、「女性管理職3割」というのは、数字だけが注目されがち、あるいは数字をあげているということだけが注目されがちですが、当然ながらこうした人材育成のかたよりの是正というような内容も含んでいるわけです。それを忘れてしまうとおかしなことになります。


てゆーか、大学職員どうよ>新学長

■付記

 こう見てきて、先日の世界日報の記事、片山知事が無視されたのがなんとなくわかるような気がします。
 つまり、佐藤知事、堂本知事ともに「叩きどころ」がすでにピックアップしてあって、堂本知事はそこにふれた発言をしたことで記事中で「叩かれ」た、佐藤知事は(まあ共学化なんかにふれるわけがないということですが)何も言わなかったので、話をそっちへ持っていくのが強引になったと。
 ところが片山知事の場合、この件に関してはあまり「叩きどころ」がまだ見つかってないのか、うまく記事をそちらへもっていけなかったのではないでしょうか。(あるいは、猪口さんのところでたくさん書きすぎて紙面が足りなかったか。(笑))発言自体も、このように「常識」の範囲で「優等生」的ですので、文句もつけにくかったので無理しなかったのでしょう。
 まあ、だから「優等生」であればいいということではないし、反対に「優等生」ではいけないということもないでしょうけれど。しっかり実効性のある施策を実施していくことができるなら。