Vine4.2 on VAIO C1
VAIO C1 VRX/K(crusoe667MHz, 128MB RAM, LCD1024x480)というマシンに最新のVine Linux4.2をインストールしてみました。
このマシン、画面が特殊なのでいろいろみなさん苦労なさいます。わたしも苦労しました。(笑)Vineだと3.0から4.0まではうまく1024x480での表示ができませんでした。2.6だとできたんですけどね。
今回はしかし違った結果に。まず、インストールは何も手を加えず、CDからブートしてそのまま進めていけます。専用のドライブからブートする際、これまでは"ide1=0x180,0x386"というオプションをつけないとうまくいかなかったのですが、それもいりません。
ただし、インストール画面はグラフィクスではなく、なつかしのテキスト表示でした。マウスではなく、TABキーで操作します。別なマシンにインストールしてみたときはグラフィクスでした。C1でテキストになる理由はよくわかりません。なお、途中でメモリが足りなくなります。わたしの場合は、以前にインストールしてあったVine2.6が使っていたswapをオンにして続行できましたが、あらかじめswapが設定されていない場合どうなるのかはわかりません。
■画面表示の調整
注意すべき点は最初の画面解像度の指定。たぶん1024x480は指定できません。いったん640x480(VGA)を指定しておきます。
インストールを終了して再起動すると、ログイン画面が幅いっぱいに640x480で表示されます。間延びした感じです。ここでログインして、ターミナルを起動し、suでrootになり、/etc/X11/xorg.confを書き換えます。
Section "Screen" Identifier "Screen0" Device "Videocard0" Monitor "Monitor0" DefaultDepth 16 SubSection "Display" Viewport 0 0 Depth 16 Modes "1024x480" # ←ここ EndSubSection EndSection
Modesのところですね。最初の設定どおり640x480になっているかと思いますので、上記のように1024x480に修正します。保存して再起動すると、ちゃんと1024x480で表示されるようになります。
■メモリ
このマシンはメモリを標準で128MBしか積んでません。しかも、ビデオメモリがメインメモリと兼用なので、実際に使えるのは105MBぐらい。またVRX/Kには非常に特殊な形状のメモリが必要ですが、これは現在ほとんど流通しておらず、増設も簡単にはいきません。(ヤフオクでたまに見かけます。けっこうお値段高め。)Vine標準のGnomeだとややメモリを食うので、ほかのウィンドウ・マネジャに変更したほうがいいと思います。VineのsynapticだとIceWMとXfce4.4が選べますが、jwmでもいいかも(twmもありますけどw)。わたしはXfceにしました。いつものことですが。
それでも動作はかなり遅いです…。まあこれはCPUのせいでしょう。でもVine2.6よりきびきび動くように思います(たぶん錯覚)。日本語フォントもきれいです。
OpenOffice.orgとかはきついかも。あと、PDFの表示も大変でしょうね。画面が狭すぎます。動画はどうだろう。
■動画の再生、その他
TotemやRealPlayerを使って、ほぼ問題なくrmもwmvも再生できました。すこしぎごちないところがあるかな? 実用上そんなに不都合はないはずです。(でもOpenOfficeはダメっぽいw→1/10の記事参照)
あと、バッテリ監視のアプレットを入れようと思ったのですが、Xfce標準のものはなぜか2つほどライブラリのバージョンが違うといってsynapticではインストールできません。リンクを張り替えれば大丈夫なようではあるのですが、今回はgnome-power-managerを起動するように設定しました。タスクバーに常駐します。ただしタスクバー1のほうにしかできないようです。デフォルトでは画面上方のタスクバーが1、下方のランチャになってるものが2になっていますので、下方に常駐させたい場合は何かオプションをつけるか(調べてませんが)、あるいはタスクバー1をそもそも下方に配置してランチャにするかという形を取るようになります。