PuppyLinux3.01J on VAIO C1

※一部記述にあやまりがあったので、修正しています。

 実はVine4.2を最終形に持っていくより、こちらが先でした。120MBの極小ディストリビュート、PuppyLinuxの日本語最新版インストールのメモです。(以下PLJと略。)
 もっとも3.01はC1では直接起動できません。CDからのブートアップの途中で、うんともすんともいわなくなります。(ver.2.xxは動きましたが。)
 ということで、ちょっと細工します。(PLJの本家サイトPLの本家サイト*1、およびhttp://blogs.dion.ne.jp/maruyosi/archives/6315620.htmlを参考にしました。)

 必要なのは以下の4つ。

    • vmlinuz
    • initrd.gz
    • pup_301.sfs
    • zdrv_301.sfs

 これをどこか適当な場所に置きます。ただし、Linux起動パーティションのルートには置かない方がよいようです。ここではVineをすでにインストールした拡張パーティション(/dev/hda6)の中に/bootplj/というディレクトリを作って、その下に置いてみます。

 C1にはすでに一度Vine4.2をインストールだけしていて、grubが設定してあったので(Vine2.6はlilo)、menu.lstに以下のように追記しました。

title PuppyLinux 3.01J
    root (hd0,5)
  kernel   /bootplj/vmlinuz pmedia=idehd
  initrd  /bootplj/initrd.gz

 これでブートメニューからPLJを選択すれば起動できます。なお、起動後はまずXorgXGAで起動し、そのあとで先に書いたように/etc/X11/xorg.confの解像度を適切な数値に書き換えるという手順になります。

 使用感ですが、まあそこそこ、という感じです。おそらくウィンドウ・マネジャの軽さ(メモリ占有の大きさ)が動作の体感をかなり左右しているのではないかと思われます。freeをとると、Xfce4.4が動いているVineでは、いくつもプログラムを同時に起動した場合、かなり積極的にスワップをしています。そこでオーバーヘッドが生じ、「重い」と感じられるということでしょう。
 ですから、メモリを大きく使うようなアプリ――たとえばOpenOffice.orgとか――を起動すると、PLJだろうがなんだろうが「重い」ということになります。事実、重かったです。(笑)(sfsという、いくつかのアプリを一つのファイルにまとめたものが配布されており、OOoもこの形で日本語版本家サイトのアーカイブに収められています。)メモリがもっと多ければ、体感的にまた違ってくるかも知れません。
 あと、ちょっとメニューがごちゃごちゃして見にくいですね。もっと整理されないものでしょうか。いや、自分でやればいいのか。そうか。
 まあ、今回採った方法でもそうですが、最初わりとお手軽に試せるというのは大きな利点です。Webを見るにしてもJavaバリバリなページに頻繁にアクセスはしないとか、CFやUSBメモリにインストールしてそこから起動したいとか、そういう向きにはよいのでは。