MT講習会

 今年度大学のコンピュータシステムが、契約更新で大きく変わりました。オンラインストレージが1GBになったり、大型の数値演算計算機を廃止したりしたのに加えて、新システムの仕様の中に、講義支援サーバのソフトウェア要件として、「5000 ユーザサイトライセンス以上のMovable Type 3.3相当以上のソフトウェアを有すること。」という項目があったりします(この要件を満たさないと入札できない)。つまり新システムになって、教員・学生など、アカウントを持っている全員が、自分のBlogを持てるようになったということですね。
 今日、教職員向けのMT利用講習会があって、そこに呼ばれて話をしてまいりました。別にMTの使い方の指導をしたわけではなく、講義のBlogとかを研究室のサーバ(myriel)にインストールしたMTを使って立てているので、講義支援にどうBlogを使うことができるかというような観点からの話を求められたわけです。
 実はこのテーマで一度情報センターの紀要に原稿を書いたことがあって、だいたいその内容を繰り返しただけなのですが(みなさんお読みでないから、特に「話が重複してる」という抗議もなかったw)。まああまり重ねすぎるのもよくないだろうということで、事例として取り上げるBlogは違うものを出してみたりしました。
 話のテンポがゆっくりしていたせいか、はてなダイアリーを使ってるという話をしたら、検索とかして皆さんずいぶんここにアクセスしていました。(ログに残ってます。)予想された事態だったので、あらかじめ「お酒と読んだ本の話しかしてませんから」と予防線を張っていたり。(笑)
 話は45分で終えて、そのあとしばし質疑。「Blogとmixiが大学を滅ぼす、というような記事(?)を読んだのですが」という質問も出たりしました。「んなもんで滅ぶようなら滅んでしまえw」と思いましたが、口には出しませんでした。

■追記

 確認したら、情報センター職員向けの何かの講習会で「Blogとmixiが〜」みたいな話が出たとのこと。要はなんの気なしに書いたことが、意図しない範囲で広まって……みたいな話だったらしい。その話が頭に残っているうちに、讀賣新聞の一面の連載記事(ネットワーク社会関連)で、chikiさんの「ブログ炎上」の話とかが紹介されていたのを読んで、くっついて質問につながったようです。
 まあ大学の電算機システムでMT提供してるってことは、学生に「ブログ立ててもいいよ」と大学が言ってるようなもんで、だとしたら最小限のリテラシー教育とかリスクについての周知なんかはしたほうがいいということには、わたしも同感します。ただ、それをあの講習会の場面で質問として出されても、困りますね。話をしている対象が違うわけだし、出している例も、もともと作ってるWebページの省力化としてのMTの応用という話がメインだったわけだし。